2003-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エブリシング・プレイ / 明日はもっと懐かしい (1992,クラウン)

カチッとした印象のある前作とはうってかわってなんだか 心地よい晩冬の昼間にこたつでうたた寝して見た夢の ような感じの、ぼわーんとして心地よい音の風景があります。 音的には、ワールドスタンダードに戻っていくというか、回帰 していくような感じがあ…

エブリシング・プレイ / POSH (1991, クラウン)

エブリシング・プレイの作品を聴いていると、ポップって何だろう? ポップスって何だろう?って真摯に考えつづけている音楽家の姿が 浮かんできます。このアルバムも凄くポップス。でも分かりやすい ボーカルとかは無いわけで。サウンドが歌ってる感覚ってい…

エブリシング・プレイ / ルールー・モナムール (1987, クラウン)

ワールドスタンダードを休んで、その間に鈴木惣一朗が作った グループ、エブリシング・プレイ。ワルスタでは基本的に、インスト バンドという枠で動いていたので、歌ものがやりたくなったの だろうなーと思います。惣一朗さんというひとは、自分では歌えない…

ものみな奏でる

今日は、鈴木惣一朗氏のユニット、エブリシング・プレイのアルバムの感想です。

Mel Torme / Swings Shubert Alley (1960, Verve)

溝口にSUNNY SIDEというとても良いレコード屋がありまして、 以前そこで店主の津国さんにオリジナルのセカンドプレスを 聴かせていただき、びっくり仰天。次にお店に遊びに行ったときは もちろん売れてしまっていました。仕方なく、その日の帰り道、 渋谷のH…

はいからはくち

久しぶりに「うたばん」(東京放送)見る。この番組「とーくばん」 っていう名前に変えた方がいいと思うですよ。しかし、石橋貴明と 中居くんの品のないコンビ感ってのは特筆に価すると思う。なんだ かんだいって人気あるのはこのあまりある下世話さですか。…

Pre YMO & V.A. / InDo (2000、リワインド)

YMO時代ほぼ唯一のお蔵入り音源と言われていた「インド」(仮)を細野さん 自身のミックス2種と、Dub Squad、audio active、4 Hero、Masters At Work、 Apache 61のリミックス5曲入れて、リリース。この時期、細野さんはラジオで 自分のキャリアを振りかえる…

Y.M.O. Mega Mix (1986、アルファ)

藤原ヒロシや、屋敷豪太らがYMOのオリジナル音源(マルチトラック)を 利用して作ったリミックス盤。この時期にリミックスが出たというのは けっこう先駆的なことだと思うんですけど、作品としてはどうかなあ。 個人的には、一番最初に購入してしまった(苦…

YMO GO HOME (2000、東芝EMI)

2000年、音源の権利がアルファから東芝に完全に移って、YMOの オリジナル・アルバムのリイシューが行われた。それがらみで、 細野さんが担ぎ出され、長い回顧インタヴューと、ベスト盤の選曲、 リイシューの監修を担当。これはその時リリースされたベスト盤…

YMO / オーヴァー・シーズ・コレクション (1995、アルファ)

YMOの海外発売された(微妙なミックスの違いや強引な編集が行われている) シングル盤を集めたという思いきりマニア向けの編集盤。でもそんなことは 知らずに買ってしまった。初回のみにつくというカラーのブックレットは なかなか楽しいです。あと、この頃…

YMO / ワールド・ツアー 1980 (1996、アルファ)

1980年の秋、欧州と米国計15公演回った世界ツアーのベストトラック集。 ギターは渡辺香津美から、大村健司に交代しているのだが、このギターが またいいんだよなあ。恍惚しても弾きまくらない抑えた感じがクール。 サウンドとしては「ワイルドでストレンジで…

Y.M.O. / ライブ・アット・グリークシアター 1979 (1997、アルファ)

チューブスの前座としてLAのグリークシアターで演奏したときの ライブ音源。とにかく勢いと安定感を兼ね備えたグルーヴには、バンド としての成長を強く感じます。とにかくフュージョンともテクノとも 言い難い、ファンキーなダイナミズムがあって大好きなア…

Y.M.O. / ライブ・アット・紀伊国屋ホール 1978 (1993、アルファ)

アルファ・フュージョン・フェスティヴァルに出演したときの ライブ音源。たしか共演者にはカシオペア(笑)とかいたような。 演奏もまだ不安定で手探りな感じが伝わってくる。でも、1曲目の 「ファイアクラッカー」の冒頭なんかで「いいなあー」なんて思っ…

Dance To The Music

新宿タワーレコードで、YMO「増殖」「浮気なぼくら&インストゥル メンタル」「アフター・サーヴィス」購入。これで9年かけて、やっと YMOのオリジナルアルバムが全て揃いました。発売元もころころ変わり 続けたYMOですが、今後はずっとソニーからリリースさ…

マイシャ

マイルズ・デイヴィス「Get Up With It」聴いてます。 気持ち良いなあ。2曲目とか、これはもろデートコースの 「s」に通じる感じのサウンドであります。かっこいい。 今日も本当はディスクレビューっぽい文章でお茶を濁そうと 思っていたのだけど、昨日の夜…

細野晴臣 / HOSONO HOUSE (1973, Bellwood)

いまから30年前の狭山アメリカ村を想像しながら聴くはずだったのですが、曲が はじまってから、どうでもよくなりました(笑)。結局、音楽の力がへんてこな 妄想よりもずっと強いと言うことを証明しているようです。それにしてもこの アルバムを聴くたびに、…

PINK FLOYD / ATOM HEART MOTHER (1970, Harvest)

このアルバムを購入したのは、中国天津市の天津大学の道路を挟んで向かいに ひしめく小さな商店街にあった、あやしげなレコード屋でした。中国では店に ならんでいるレコードがほとんど海賊盤であることは決してめずらしくないの ですが、そんな店で、クラフ…

金延幸子 / み空 (1972, URC)

金延幸子は、まあ、細野さん周りをたどっていけばいやがおうにもみんな 通過して、ああすばらしいなあ、と溜息をつかざるを得ない、すばらしい ポップスシンガーで、このアルバムの発表後渡米してしまいます(現在は 活動を再開。ハードロックなイタイアルバ…

YMO / SERVICE (1983, Alfa)

YMOの実質的ラストアルバム。この後に、散開ライブ盤「アフター・サーヴィス」 というのがあることはあるのだけど、オリジナルアルバムとしては最後。 正直フィーチュアーされてるスーパー・エキセントリック・シアターの ギャグはまったくおもしろくないと…

細野晴臣 イエロー・マジック・オーケストラ / Y.M.O. (1978, Alfa)

記念すべきY.M.O.(笑)のファースト。いわゆる日本版で、一般によく 認知され、実際に聴かれたのも、そしてぼくが好きなのもUSミックスの 方ですが、やっぱりこれも十分かっこいいな。というか好きです。やはり この時の、YMOのまだどっちに転ぶか分からな…

HOSONO HOUSE

ぼくは埼玉県狭山市に住んでいる。狭山市は人口15万人を越える東京圏の1ベッドタウン。近郊の所沢なんかに比べるとイマイチパッとしないし(所沢がパッとしているかどうかって話もあるが・苦笑)、主力産業もうーん一応お茶を栽培している。畑もそこそこあっ…

細野晴臣 / 泰安洋行 (1976, PANAM/CROWN)

まあ、上にほとんど全部書いたも同然なんですけど、「泰安洋行」は ぼくの中ではちょっと、密度濃いかな、という感じですね。もちろん 大好きですけど。まあ、でも密度濃いってのは、1曲目からちょっと おかしい人の音楽だからね(笑)。「蝶々-San」はじま…

細野晴臣 / トロピカル・ダンディー (1975, PANAM/CROWN)

いわゆるトロピカル三部作の一番はじめの作品ですけど、ぼくはYMOから 細野さんのソロをたどっていったので、最初に聴いたのは「はらいそ」に なります。1995年、中3のときですね。その年の内に、近所のレンタル屋で、 「トロダン」と「ボンボヤ」(正しいフ…

うどん大好き

ドナルド・フェイゲン「カマキリアド」聴いてます。 これは去年渋谷のレコファン(HMVの先行ったとこ)で 300円で買ったんですけど、夜中小さなボリュームで 聴くのもなかなか良いですね。アーバン・ブルー・ アイド・ソウル。かなり洗練されてます。よかよ…

Cornelius / Fantasma (1997, Trattoria/Polystar)

このアルバムが出たのはぼくが高校生のときで、近所のレンタル屋で 借りてきて、テープに落として、かなり聴いていました。その時は ただ聴くのに夢中で全然分からなかった音も、6年ぶりに聴き返して みると、ああそんなにブライアンみたいな、とかいろいろ…

KAZE

風呂に入りました。2日ぶりか。いや気持ち良かったです。 風呂に入って、ご飯食べて、音楽聴きながら、手頃な 文庫本があれば満たされちゃう。そんな幸せな私なのです。 やっぱりのんびり風呂に入るのは至福以外の何物でもないわー。 ていうかさ、頭がカユく…

風邪

風邪を引いているとき特有のダウナーな心地良さってありますよね。 ほら、午前10時くらいからもそもそ起きだして、民放のワイドショーは まだちょっとうるさくて嫌だなと思って、ぼんやりと洟をすすりつつ、 緑茶片手に「ピタゴラスイッチ」(NHK教育)をじ…

Various Vocalists / Original Sound Truck Recordings (1994, MCA)

いわゆる往年の名作ハリウッド映画(「大砂塵」「慕情」「カサブランカ」 「オズの魔法使い」etc)の挿入歌集。パット・ブーンとビング・クロスビー。 耳についたものをメモして聴き返してみるとたいてい、クルーナー(マイクの 前で囁くようにしてうたうこと…

羅針盤 / はじまり (2002, LITTLE MORE RECORDS)

これと山本ソロを比較して聴いてしまうと、やっぱりぼくはきちんと構造の あるポップスが好きなのかな、と思ってしまう。とりとめない感じのものも 好きなのだけどな。気を衒わない力の抜けたとても心地よいポップスアルバム。 山本の微熱中年なボーカルは、…

Ornette Coleman / Dancing In Your Head (1973,1976 A&M)

アルト・サックス奏者、オーネット・コールマンをちゃんと聴くのは初めて。 非常にフリーキーな雰囲気が漂いつつも、ポップな感じを併せ持っているのが すごい。フリー・ジャズという枠で、ドルフィーやコールマンも括られたり するのだが、バキポプギョピギ…