2004-01-01から1年間の記事一覧

宮崎駿監督 / ハウルの動く城

18日、新所沢レッツシネパークにて観賞。ストーリーには飛躍があるけれど、悪くないんじゃないか。それから、木村拓哉の声優は悪くなかった。むしろ、ヒロインを演じた倍償千恵子の声に違和感を感じた。「たいして容姿に恵まれていない平凡な掃除好きの女性…

大(Oh!)水木しげる展(両国・江戸東京博物館)

弥生美術館を出て、飯田橋へ戻り、いったん下車して駅前でジャンクフードを胃へ詰め込み、総武線と中央線で両国まで行く。駅前からすぐ右手にある、江戸東京博物館で開催中の「大(Oh!)水木しげる展」が目当て。さすがにこちらは混んでいる。 混雑もあった…

南洋一郎と挿し絵画家展 鈴木御水・椛島勝一・梁川剛一の挿し絵を中心に〜密林冒険小説から怪盗ルパン全集まで〜(文京区・弥生美術館)

17日。学校が引けてから飯田橋まで出て、南北線の東大前で降りて、東京大学の脇を歩きながら、弥生美術館へ行った。「南洋一郎と挿し絵画家展 鈴木御水・椛島勝一・梁川剛一の挿し絵を中心に〜密林冒険小説から怪盗ルパン全集まで〜」という催しが目当て。鈴…

2004年ノンジャンルベスト5 更新

本日お一方の分を更新いたしました。どうぞご覧ください。なお、明年正月十日までご投稿を募っております。ぜひご参加ください。 (付) 年末の『評論家入門』騒動への対応により、掲載できなかった記事を以下に記します。

SIGHT編集部 編 / 日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー 2005 (ロッキング・オン)

2004年ノンジャンルベスト5 更新

本日お二方の分を更新いたしました。どうぞご覧ください。

二本松男二人旅 その4

「何が二本松なのか」と首を傾げておられる方もいるだろうから、ここで(いまさら)解説しておくと、 今回愚父と小生が滞在している岳(だけ)温泉は、福島県二本松市に位置するのである。であるからして(以下略)。 午前八時から朝食。この宿の食事は、全…

二本松男二人旅 その3

朝、六時半に目が覚めた。二日で二十時間以上寝たことになり、端的にこれは寝過ぎだといえよう。 朝食をとり、しばらくして十時前頃、父は一人で近所のダムへ向かった。野鳥観察が趣味なのである。 小生もここへ来たその日、一度ダムまで足を運んでみたが、…

二本松男二人旅 その2

起床すると午前七時。宿は安普請で、歩くと、みしみし言うし、寝具は汚れているが食事は悪くない。 目が覚める直前に、歯磨きをしていると歯肉がどんどん崩れて、口の中が歯と歯肉で一杯になるという何とも気味の悪い夢を見た。 午前八時から朝食。朝食用の…

二本松男二人旅 その1

父が母と福島の温泉へ旅行へ行くはずだったが、母の仕事が忙しいというので、代わりに小生が同道することになった。 正午過ぎの、新幹線MAXやまびこで大宮から五十六分で郡山着。思ったよりも暖かい。 郡山駅から宿のバスで五十分。二本松市の岳温泉街は安達…

こうの史代 / 夕凪の街 桜の国 (双葉社)

素晴らしい。まろんさんが長文を書かれた理由もこれで分かったように思う。 読後、時系列と事件を実に整理したくなるのだ。それだけ構成と物語が緻密で複雑であるともいえるだろう。コマ一つ一つを軽く読み流せないのだ。 竹熊健太郎や夏目房之助といった文…

お詫びとお願いとお知らせ

12月25日までの間に、フォームをご利用の上、2004年ノンジャンルベスト5にご投稿いただいた皆様にお知らせいたします。 小生の不注意により、25日までにフォームを通じて頂いたご投稿をすべて消去してしまいました! お詫び申し上げ、可能な限りでの再投稿を…

高橋源一郎 / 文学じゃないかもしれない症候群 (朝日文藝文庫)

巻末の「正義」について、がおもしろい。

補遺2 本件の総括

わたしが、一連の記事で述べたことを箇条書きにして記し、拙いながらも本件の総括といたします。 1. 小谷野氏のmixi内でのタテイシさんへの挑発的な発言は、非難されて当然である。 2. 小谷野氏の「批評」への姿勢を著作を通して何がしか把握していた(と思…

補遺1 組谷さんからの手紙への返信

組谷さん(ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、氏は現役の月刊誌記者です)より長文かつ丁寧なお便りを頂きました。 氏のメール文面から適宜引用しつつ、小生が返信し、今回の『評論家入門』にかんする一連の雑記の補遺とさせていただきます。 ごらん…

タテイシさんからの返信への返信 その2 皆様への最終的なお返事

まず、12月10日のタテイシさんの日記へのお返事から。 >とりあえず、昨日の小谷野敦『評論家入門』における「論争などで負った精神的苦痛を和らげる方法として」の投薬の是非、についての話を。 投薬の是非と言うことは、私の話からずれてきてる気がします…

タテイシさんからの返信への返信 その1 ごらんの皆様へ

遅くなりましたが、今回問題となっている箇所をまず、小谷野敦『評論家入門』(平凡社新書)から引用します。 コメントしていただけるのはうれしいのですが、タテイシさんと、小生以外誰も問題となっている箇所をご存じないので参考まで。 精神的苦痛の耐え…

「批評」とは何か

まず、BROWNさんがタテイシさんの書かれたものに対して「批評」であるという理解をされているようなので、 わたしの理解との差異を述べておきたいと思います。タテイシさんが12月8日の日記で書いているとおり わたしは彼女の文章を「感想」、つまり「心に浮…

2004年12月17日の日記へのコメントへの返事

昨日BROWNさんから頂いたコメントへお返事いたします。 その前にこの話題はタテイシさんの書かれた日記と関連がありますので、 この件にかんしてご覧になっている方々は理解を深めるためにもそちらを併せてご覧いただけると助かります。 牛タンに命を懸けろ(…

2004年12月16日の日記へのコメントへの返事

では、まずタテイシさんから頂いたコメントへお返事いたします。「正しい」と「美しい」についても述べたいことがないわけではないけれど、 とりあえず、昨日の小谷野敦『評論家入門』における「論争などで負った精神的苦痛を和らげる方法として」の投薬の是…

小谷野敦『評論家入門』(平凡社新書)について

タテイシさんのブログを見たら、小谷野敦『評論家入門』(平凡社新書)について書いてありおもしろかったので、タテイシさんの文章を引用しつつ、少しだけ触れておきます。 文章はとっても面白いけど言葉の端々に「怨」だとか「恨」とかいった文字が見え隠れ…

山田洋次監督 / 男はつらいよ (松竹)

実は今までに「男はつらいよ」をきちんと見たことがなかった。渥美清はまだ若くて、顔が油でテラテラ光っている。倍償千恵子演じるさくらは、「ダメ兄貴に都合のいい妹」で、山田洋次の幻想と理想がめいいっぱい詰まっている。笠置衆と志村喬が出ているのも…

五代目古今亭志ん生 / NHK落語名人選(3)淀五郎、藁人形

CD

イアン・アーシー / 怪しい日本語研究室 (新潮文庫)

小谷野敦 / 評論家入門 (平凡社新書)

「評論」の読み方についてのお話。アマゾンには著者からのコメントもあるので確認すべし。

呉智英 / 封建主義者かく語りき (史輝出版)

「孝」という概念の解説が興味深かった。

三代目桂三木助 / 名演集(一)芝浜、たがや、加賀の千代

CD

寝る前に聞くと、よく眠れた。

林家三平 / 源平盛衰記・三平グラフィティ

CD

このひとの噺は、現在のテレビの退屈なバラエティ番組の本でもあるような印象を受けた。 しかし彼独特のリズム感や、間のあるなしで真似できない感覚がある。歌うと、とてもいい声である。

大槻ケンヂ / 90くん (角川書店)

あまりおもしろくない。これを読むのであれば、「のほほん日記」を読んだほうがいい。

呉智英 / サルの正義 (双葉社)

梶井基次郎『檸檬』への随筆が載っているのだが、これがなかなかよかった。