2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
東アジア、米国、西欧のインスタント食品事情を書き連ねたやはらかい一冊。10年以上前に出版されているのでまた現在の状況は異なるだろう。
硬質でスタティックなエロティシズム。抽象的な美観を雪国の風景描写に落とし込んでおり、そこに漂うのは死への誘惑である。
雨の中行って来た。町田駅前のバス停で偶然かずみ(id:kazumi_y)さんに会ったので同道してバスで禅寺へ。 Saturday Evening Post パーソネルは、サイドギター(ヴォーカル)、リードギター、マンドリン、パーカッション(パンデイロ他)に、 ゲストとしてサケ…
「恐怖とは何か」ということを、考えながら見ることもできる作品。 60年代のサンフランシスコ郊外の寂れた村で起こる異変を、その時代から捉えなおしても面白そう。 エンディングを血まみれにしないのはヒッチコックの品の良さであると思う。
折口の人生を平たく書くとタブロイドみたいになってしまうのだが、生まれ出づる悩み(暴君としての父、満たされぬ母への愛)、 深い情念に裏打ちされた文藝とも研究とも別け難い知への渇望(私塾的な師弟関係、男色)、そして 流離への惑溺(勤務先を1ヶ月無…
「米国」の求める「イノセンス」を照らし出す試み。筆者の興味がすでに米国にはないのでデータは古い。 文章も多少切れ味が鈍るが、どちらにせよ、小熊ファンはどうぞ。 米国では民族的マイノリティが一定の社会的地位を獲得するために、模範となる合衆国市…
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んでいて、亡弟や妹が主人公のオルター・エゴではないか、とか やたらとひとを罵倒するところが主人公が精神的にかなり重篤な状態にあるのではないか、などと 勝手に思って読んでいたあたりが整理されていてすっきりし…
近頃、すっかりはてなダイアリとmixiに頼りきりのインターネット生活ですが 「ノンジャンルベスト5」は2001年から続いている小生のサイトの企画です。 昨年は、その年の内に聴いた音楽作品を原則として(新譜・旧譜不問)ノンジャンルベスト5をご寄稿いただ…
稚気に溢れたデヴィッド・バーンのパフォーマンスが笑いを誘う。幕が下がってからの映像も素敵。
「芸術や科学を技術にしてしまいたい欲望を持つ人が多いことは確かだが、自分の中にある そんな安易な欲望の存在を自覚し遠ざけようとするのが文学者ではないのか」(p.9)という一節にシビレタ。
夢枕獏が人の書いた本(マンガやSF)を誉めている一冊。ロマンチシズムが滴っている。
'60年代〜'70年代の随筆を収録。第四章「語る/書く」はなかなか読ませる。全体的に詩的な趣。
再読。後半は筆力が弱まっているように感じられるが、全体的に病みかつ活き活きとした感じが好ましい。
恋愛でもなんでも、なにかの美に耽溺したり悩まされたりしたことのあるひとはそれなりにおもしろいだろう。 谷崎は人間の理性からはみ出た部分の空気を捕まえるのに長けている作家だとしみじみ感じた。
「生活」の項では、文学について書いていてなかなか読ませる。
冗長な脚本で、最近見ている小津作品と対比してみると、同じ「家族」をテーマとしてつかまえてみてもだいぶ泥臭い印象。 主演の高峰秀子がかわいらしい。
実に奇妙な、気違いじみたヴァイヴに彩られた、成熟/成長を拒否する少年による物語。
10年くらい前の懐かしい気分に思わず陥る固有名詞がいくつか。「Asahi Evening News」に連載された英訳版を巻末に収録。
結婚にまつわる父と娘の間の葛藤を通して、変化する家族を描く。変化することへの郷愁が強く滲み出ている。
日本語に深く魅入られた白人の詩的な旅。デリカシーとインテリジェンスが同道する支那、朝鮮、津軽という心象たち。
副題がいささか扇情的に過ぎるが、ビリー・ホリデイの簡単なヒストリーを知るのにはよいだろう。写真も楽しい。
戦中発表された表題作(昭和15年)と「智恵の一太郎」(小松龍之介名義、昭和17〜18年)、加えて長篇「偉大なる夢」(昭和18〜19年)を併録。 どの作品も決して戦禍を免れてはいないが、とくに少年向け作品「智恵の一太郎」は科学読み物の色が濃いため現在で…
いやこのひとはストレートアヘッドな歌謡曲じゃなくて、ちょっと童謡っぽい曲とか、ザ・ピーナッツ みたいな曲を歌わせてみたら面白いんじゃないかと思うんだけどなあ。タイトル曲はつまらないですね。 B面曲の「恋の記憶」が他愛ないラブソングだけれども、…
以前『FOLK SONG2』収録の「木綿のハンカチーフ」で聴かれた声質が好きで購入してみたのですが(\40だし・・・)。 うーんまあつんくが70s、それ以前のポップスみたいなことをトレースしてきてるのはおもしろいんだけれども、 それ以外はつまらない。
あ、なんか元気なキリンジだなあ、という印象。いやこれもね、\10。10イェン・タウン・バンド。
「Drifter」といえば山下スキルさんによる名コンピの数々が思い出される今日この頃ですが、いやー!!! 「Driifter」の完成度って尋常じゃないですね。歌詞の屈折とサウンドの洗練が極めて絶妙でこれが\10ってまずいよ。
\10ってーどういうことー。処分品の棚から頂いてきました。いやーいいねー。
2002年の作品なのですが、「えっ!ザバダックってこういうバンドだったの」と驚きに襲われる一枚。 歌詞カードを見るに、吉良知彦氏の単独プロジェクトのようです。シンセの音がかなり微妙で脱力しました。
お金を中途半端にかけて作ったデモテープみたいな印象で感心しないけれども、この歪んだアンバランスな感じは 今の宇多田ヒカルより好ましいかもしれない。まあ\100で聴いてるんだから、偉そうなことはいえないのだけど。
チャラは声が好きでなくて、鄭東和仕事くらいしか聴いていないのだけれど、この作品はいいですね。 世界観がきっちりあるし、プロダクションのクオリティが高くて感心しました。小林武史のいい仕事。