2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

島崎藤村 / 破戒(岩波文庫)

丑松の属性=「穢多」に作者の内的抑圧を仮託しており、むしろ主題は鬱鬱とした内面描写にあるように読めた。

スパイ大作戦「ニトログリセリン」(第3期74話、テレビ埼玉)

TV

ストーリーが判りにくいが、ニトログリセリンを運び出すシーンはなかなかスリリング。

中島義道 / 人生を半分降りる (新潮OH!文庫)

哲学を生きるのなら、半隠遁する必要があるよという話。

第7回 定例飯会 with マコト(id:mktz128)氏@福生

待ち合わせる前にマコト氏の残業が決まったので、小生が福生まで行くことにした。 午後8時過ぎから入ったチェーン系居酒屋は、油がきつく、塩がきつく、どの料理もひどい味。 珍しく二人とも酒を飲んでいたのが、定例の会としては奇妙な感じではあった。 そ…

高橋源一郎 / ペンギン村に陽は落ちて (集英社)

ナンセンス ナンセンス ナンセンスはグッドセンス −博士 (『ひょっこりひょうたん島』より)

スーパージェッター 「夢の街シャングリラ」(第5話、テレビ埼玉)

TV

単純明快で素朴な筋書きの白黒アニメを見ながらうとうとすると極楽なのです。

compilation / バッハ:器楽音楽集

CD

バッハの器楽曲はもうウットリしてばかりだけれど、ヴァイオリンの音はやはり好みでないと改めて思うのでした。

宮沢章夫 / 茫然とする技術 (筑摩書房)

つまづきながら歩いているような文章をエンエン読まされ茫然としてしまう。脱力したいときにオススメです。

スパイ大作戦「二重スパイをでっちあげろ!」(第3期56話、テレビ埼玉)

TV

危機一髪!ハラハラさせ、おまけに人が死ぬのでちと後味が悪い。

Marc-Andre Hamelin@hyperion records

下で紹介しているピアニスト、マルクのページがあった。オーディオサンプルもどっさりある。 マルクの演奏しているアルカンもたっぷり聴ける。 しかしこの音楽はあきらかにポップと言ってしまってよい勢いを持っていますね。 アルカンの録音ではこれもすごい…

永井荷風 / あめりか物語 (講談社文藝文庫)

叙景の美と異国の興奮と荷風ならではの堕落への憧れがないまぜになっており、よい。

高橋源一郎 / ジョンレノン対火星人 (講談社文藝文庫)

「実にロック精神を感じるナラティヴだぜこりゃ!」と呟きつつ読んでいたら、巻末で内田先生が この小説のテーマは二つあって「エロスと暴力」だよ、と書かれていたので、 「ああぼくが感じるロック精神というのはエロスと暴力に象徴されてるんだなあ」とし…

エディ・ペニントン / Walks the Strings and Even Sings

CD

洗練されたカントリースタイルのギターだけれども「洗練されたカントリースタイル」という表現はちょっと矛盾している。

トニー・ハッチとアラン・テュー・オーケストラ / Strings Go Latin

CD

このCDを聴いていたら、新しいDJのアイデアがふしぎに沸いてきたことであるよ。

フランク・シナトラ / Duets With The Dames

CD

「Lover, Come Back To Me」をとてもスロウに演っており、かなりいい。全体的に音は悪い。

ロバート・ジョンスン / Kings of The Blues

CD

ロバートはギターのみならずボーカルもすばらしい。これを電化すればすぐそこがロックンロールである。

マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ) / Nikolai Kapustin Piano Music

CD

マルクのピアニズムはほんとうにすばらしい。新しい響きに飢えているかたはご購入ください。

ニノ宮知子 / のだめカンタービレ(9巻、講談社)

162ページ2コマ目の「真っ白なショパン・・・・・・」「もっと・・・・・・」がよい。

幸田露伴 / 幻談・観画談 他三篇 (岩波文庫)

表題作の「幻談」(1938年発表)と巻末の「蘆声」(1928年発表)がよい。

スパイ大作戦 「酸素テントの中」 (第3期63話、テレビ埼玉)

TV

正義と悪が判りやすく描かれていてそのシンプルなところが笑いと安堵をも誘うのだけれど 冷戦が背景に無かったらこんなストーリーも成立しないのだ。 というかむしろこのテレビドラマシリーズが成立し得なかっただろう。

リービ英雄 / 日本語を書く部屋 (岩波書店)

本当の驚き(よろこび、だったかな)とはごく身の回りにある(今まで気づかなかった)ことに 気づくことであるというような塩梅の一文があって心打たれた気がしたけれど もう一度読み返すとその文がどこにあったのかわからなくなっているのだ。だめだなあ。

Strange Music Night #2セットリスト

ご来場頂きました皆様ありがとうございました。小生は'30s中心の甘めの選曲でした。 01. Duke Ellington and His Orchestra / Solitude 02. Dick Robertson and His Orchestra / Too Marvellous For Words 03. Louis Armstrong and His Hot Five / West End …

菊地成孔(スパンクハッピー) / 上海から来た女

菊地さんは以前「スパンクハッピーはジャズなんだよ」と言っていたけど、 せっかくだから「Lover Come Back To Me」とか「夜来香」なんかを ドギャピギャエレクトロ風味なジャズサウンドを従えてアンコールで憂鬱にやってくれたらいいな、 スパンクハッピー…

高橋源一郎 / さようなら、ギャングたち(講談社文藝文庫)

これは、うつくしいうただ。うつくしいうたをきくと、ことばの生と死について思わず考えてしまうね。

永井荷風 / すみだ川・新橋夜話 他一篇(岩波文庫)

表題作「すみだ川」の叙景の美には唸ることしきり。 「新橋夜話」は藝者の登場する連作短篇で、これまた怠惰の快や浮世の気だるさに溢れていてなかなか。 日本語の美しさを感じさせる一冊でありました。

沢野ひとしほか / 沢野字の謎(本の雑誌社)

きわめてくだらない与太話であり、純粋な暇つぶしとして大いにオススメできる一冊。

ジュール・ヴェルヌ / 海底二万里(下巻、邦訳、岩波少年文庫)

後半に大蛸など登場するので「海底鬼岩城だ、つくづく海底鬼岩城だ」とひとり頷いておりました。 しかしこの物語は果たして子供向けかというとそうは思えず、ネモ船長のキャラ造形も なかなか複雑なものがあるのではないかと思うことしきり。

キョエー

strange music night#2が今週土曜日(12日)、高円寺円盤で開催の運びとなります。 小生は日付変わり翌13日午前0時半過ぎから45分間ほど音楽をかけさせていただく予定です。 よろしければぜひ遊びにいらしてください。

小池滋 / 「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか (早川書房)

鉄道という視点を通して日本の近代化、文学の近代化を覗けた様な気になった。

山本義行 / 関西赤貧古本道(新潮新書)

著者の名前は坪内祐三の著作のどこかで見かけたのであった。 文章はあまり上手くないけれど、古本へのダメな愛がじんわり伝わってくる一冊。