2005-07-04から1日間の記事一覧

メランコリーと創作

I 菊地さんは創作におけるメランコリーについてどうお考えですか。 K そうですね。ラカン派、フロイト派、どちらも精神分析学に言わせれば、不安を伴う精神疾患というのはその幼児体験に根ざしているということになってしまうと思うんですけどね。幼少期に、…

タンゴは儀式である

K ぼくは2002年に不安神経症を発症しまして、ラカン派の精神分析医にかかりまして、分析治療を受けました。彼がラカン派の医師だからといって、その治療がラカン派的なものかといったら、そうではなくて、フロイド的なものがベーシックにあったと思うんです…

対談:エキゾティシズムとモダニズム

I 20世紀に入りまして、閉塞的なアートを賦活させるために、エキゾチシズムを用いるということが西欧では流行しますが、代表的なものとしては、1931年のパリで開催された国際植民地博があります。同様の催しはロンドン、アムステルダムなどでもありました。…

伊藤俊治×菊地成孔 対談 〜21世紀のエキゾティシズム〜@上野・東京藝術大学美術学部中央棟第1講義室 レポート:第3回

(右:参考画像 タンゴ用シューの一例)