2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ポール・オースター / リヴァイアサン (柴田元幸訳、新潮社)

主人公がやたら魅力的な女性に出会ってセックスばかりしていたり、生と死が主題となっているところが、村上春樹と似ていなくもないと感じるが、ポールの筆の方がよりハードボイルドだ。つまり、生きることへの倦怠、ままならない人生との格闘が作品全体から…

Stereolab / Margerine Eclipse

CD

ステレオラブのコード進行ってやっぱりカンタベリーの影響を強く受けているんだよな、と聴きながら改めて感じたり。女性ボーカルのメアリ・ハンセンが事故で亡くなったあとの作品だと思うのだけれど、いいですね。

Jim O'Rourke / Insignificance

CD

ひじょうにセンチメンタルなアルバム。夜遅くに聴くと涙腺が緩みます。

Billie Holiday / Recital By Billie Holiday

CD

Verve時代の録音。朝から聴くものではない。ブルージーでたまりません。ビリーの英語って意外と聞き取りやすい。今から50年位前だから、古い英語っていうこともあるのかな。

SPANK HAPPY / Angelic

CD

「拝啓 ミス・インターナショナル」はやはり名曲ですな。ピコピコ。

コンピレーション / 岡村靖幸トリビュート

CD

高橋健太郎氏プロデュースの朝日美穂「だいすき」ばかり聴いてます。一体全体どうやってこんな音を作るのだろう。魔法か何かとしか思えない。朝日のボーカルが恐ろしくクールビューティー・アンド・バーチャルこけてぃっしゅに処理されていてくらくらする。

JIMMY McGRIEF / GROOVE GREASE

CD

うーん。熱がない。これじゃあBGMだ。気の抜けたジャム。ファンクネスが足りない。

ハンス・フェレスタッド監督 / MOOG

渋谷シネマソサエティ(http://www.cinema-voice.com/place/scs.html)でレイトショー(21:20〜)で公開中の『MOOG』を観てきた。上映前に、小柳帝、大野由美子、嶺川貴子によるトークが三十分弱あった。音楽家としてはモーグは人間が完全にコントロールできな…

maschine's broadcast "special program vol.2"

id:maschineさんのお宅で、氏が不定期に放送されているウェブラジオに参加した。おもしろかった。放送時間7時間15分余に及ぶ大長編で、わたしも持って行ったCDをずいぶんたくさんかけた。 わたしがかけた曲(順不同) 1. GUIRO「ハッシャバイ」 収録シングル…

ウツボカズラ研究者としてのゲーテ

大学でウツボカズラについて研究されているid:Terapiさんの日記に興味深いエピソードがあったので引用して紹介してみます。 それから先生がなにやらこれについての逸話を聞かせてくれました。それによると、かのゲーテが、「ウツボカズラはなぜあのようなつ…

齋藤紘良(Saturday Evening Post)ライブ@お茶の水Kakadoのお知らせ

map(http://www.mapup.net/)など音楽の好事家連から熱い視線を受け始め、今後のソロミュージシャンとしての活動が期待される齋藤紘良(Saturday Evening Post)のライブが今夕9時から、御茶ノ水Kakado(http://members14.tsukaeru.net/kakado/index2.html)で…

maschine's broadcast "special program vol.2"のお知らせ

今夕11時開始予定の、sasakidelic(id:maschine)さんのウェブラジオ番組(ゲスト:風街まろん(id:marron555)氏)に、小生もお邪魔する予定です。最近購入したおかしな塩梅のCDを何枚か持って行くので、それがかかったりするかも。雪の降った寒い土曜の深夜、…

春日武彦 / 私たちはなぜ狂わずにいるのか(新潮OH!文庫)

「ロマンティックな狂気というものはないのだよ」 という通奏低音が一冊を通じて流れているのはよくわかった。 一時的に「狂」った状態と、「狂気」がまったく別のものである、という立ち居地も実に明確に記してあって、よく覚えている。しかし「狂気は想像…

高橋源一郎 / 性交と恋愛にまつわるいくつかの物語 (朝日新聞社)

もてない男の妄想が悲しくおもしろい。性交と恋愛にまつわる悲哀とおかしみがあふれた一冊。女性ファッション雑誌からの引用がひじょうに効果的。

斎藤美奈子 / 文学的商品学 (紀伊国屋書店)

第9章「平成不況下の貧乏小説」を読んで気に入った方は、荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』を併せて読むことをお勧めします。

銀座で菊地成孔を見かけるの巻

午後から会社説明会で、有楽町へ出た。一時間余り、話を聞いたあと、数寄屋橋の交差点から、歌舞伎座のほうへ銀ブラしようと思った。すると、ソニービルの手前の道から、薄青色の眼鏡をかけた、菊地成孔のそっくりさんが現れた。度肝を抜かれた。明らかに本…

プログレ鍋

けい(id:vacatonos)さん宅で、毎年恒例(?)のプログレ鍋。この催しは当初プログレという音楽を知らない若輩の小生にプログレとは何たるかを教えてくれたのだが、どうも一番最初のころのことは思い出せない。最近は狭義のプログレから広義の「プログレな…

プログレて。

ウツボが訳す日本国憲法前文 (第5回・まとめ)

ちょっとしたまとめである。つまり、わたしが今まで訳してきた日本国憲法前文をまとめて、少し手を加えてみたものと、広く知られているいわゆる日本語の原文を読み比べていただこうというものだ。やはり、憲法に限らず、わたしは、言語表現において、その荘…

ウツボが訳す日本国憲法前文 (第4回)

小生が訳す日本国憲法前文の第四回である。更新が停滞している企画「ウェブ読書会」の今後の行方を気にしつつ、この訳文を公開していることが少々後ろめたい、というのは、ほんとうのところだ。しかし、せっかく手をつけたものだから、こうやって公開してい…

ウツボが訳す日本国憲法前文 (第3回)

小生が訳す日本国憲法前文の第三回である。つたない日本語訳をご紹介する前にタキネコさんから有意なご指摘をいただいたので、紹介したい。 実は、国際法規や条約などの重要な法規を、その国の母国語ではない言葉でかかれたものを原典とするのは、別段珍しい…

ウツボが訳す日本国憲法前文 (第2回)

小生が訳す日本国憲法前文の第二回である。前回は、主権在民について、民主制について、それからその民主制に基づく平和への強い意志について述べられている部分だった。今回は、憲法が政府について定めている部分についておおまかに触れられている。 ***…

ポール・オースター / ミスター・ヴァーティゴ(新潮社)

あとがきで訳者の柴田元幸が作者の言葉を引いているように、大ざっぱに言って、ピノキオのような話だ。時代背景が二十年代から、第二次大戦後までにおよび、主人公が夢(生きる希望)を失ったり、取り戻したり、そのあたりのことを米国の歴史と重ね合わせて…

ウツボが訳す日本国憲法前文 (第1回)

作家の高橋源一郎が彼のコラム(http://www.mammo.tv/column/TakahashiG/bnumber.php)で、池澤夏樹の訳を例に挙げながら、日本国憲法を訳してみたら面白いんじゃないか、と提案していたので、不肖ながら挑戦してみようと思ってするものである。根本的な文法…

二葉亭四迷 / 浮雲 (岩波文庫)

二葉亭四迷と聞けば、誰しも「ああ」と思うだろう。学校でむかし文学史の時間にやったなあ、言文一致体だっけ。文学史ってつまんなかったよなあ。もしあなたが文学史を好きだったら、同時に「山田美妙」の名前も思い出すだろう。そんな感じ。 二葉亭の『浮雲…

加山雄三 / ツインベスト30

CD

ところどころ吹き出してしまう。こんな歌詞で婦女子が喜んでいたのだから、実に牧歌的な時代である。ソフトロック調、歌謡曲路線、ジャズ調。なかなかの洋風がモダンでハイカラだ。 評価:★★

荒井由実 / コバルト・アワー

CD

このアルバムの中で好きな曲はやたら沈鬱な「航海日誌」と、タイトル曲「コバルト・アワー」(ファンキー・ハリー!)だろう。このアルバムくらいまででわたしのユーミンへの興味は尽きてしまう。 評価:★★★

風邪からようやく復帰の模様です。インフルエンザではありませんが吐き気がひどくて・・・ハアハア。