2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

二ノ宮知子 / のだめカンタービレ (13巻、講談社)

少し滞っていた感のあるストーリーに動きが出て来た感じ。読み続けたい。

江戸川乱歩 / 化人幻戯(江戸川乱歩全集/光文社文庫)

語り始めると長くなるので、抽象化して言うと、キッチュや耽美や変態性欲をコーティングする乱歩独特の品の良さは何物にも代えがたい、ということ。この年になって、少年物を読むと、その世界観の牧歌性も捨てがたい。わたしは乱歩を恐らく、推理作家として…

片岡義男 / 音楽風景 〜ロックというアメリカの出来事〜(シンコーミュージック)

片岡は軽薄な恋愛小説ばかり書いている作家という印象があったのだが『音楽を聴く 片岡義男』シリーズをはじめ、音楽についての随筆は本当に素晴らしい。本書では「わたしたちの知るブルースは、果たしてニグロ・フォークでなく、南部を離れた黒人たちによっ…

難波江和英、内田樹/ 現代思想のパフォーマンス(光文社新書)

再読(3回目)。レヴィ・ストロースの項の、「交換」や「価値」についての仮説が面白かった。大学時代に輪読したサイード『オリエンタリズム』についての批評と運用も面白い。

大友良英ニュージャズオーケストラ@新宿ピットイン

夕刻より、ゆきち(http://lab.lolipop.jp/ppblog/)さんにお誘い頂いて、新宿はピットインへ。 ONJOは韓国、香港の音楽家を迎えた拡大版(ゲスト・ボーカル、カヒミカリイを含めると総員20名)。前半は約50分のセット。絨毯爆撃的なノイズの猛攻で始まり、…

電車男 最終回(CX)

TV

実に間延びした展開だったなあ、と。伊藤淳史の熱演は素晴らしいものがありましたが、なんちゅうか、途中で観るのに疲れて、床をごろごろ転げていました。

南博 / Touches and Velvets

CD

エスロピ(http://d.hatena.ne.jp/prse/20050920#p3)で第1回菊地成孔楽曲大賞2004の発表が行われてますが、この作品は楽曲部門b(プロデュース作品)の部門で1位になってますね。そういや、去年リリースされてたな、金が無くて買えなかったんだよな、と思い…

ジャズエイド『緊急サッチモ祭』開催

入場無料だし、行ってみようかしらん。当方キリン党ですけども。晴れるといいね。晴れないとビールは売れないから。 開催日時 2005年10月10日(月・祝 13:00〜18:00入場無料) 開催場所 東京都 (恵比寿麦酒記念館 銅釜広場) 詳細 ジャズの王様“サッチモ”こと…

B.G.M.@六本木スーパーデラックス

B.G.M.は南博(pf)、津上研太(ss,as)、パードン木村(electronics)の3人によるふしぎトリオ。アーベインな六本木ナイトにフィットするエクスペリメンタルなサウンドテクスチャにノックミーアウトされましたYO!いちばん最後にやっていた、脱臼したブギウギのよ…

八代目桂文楽 / 愛宕山、船徳

CD

五代目古今亭志ん生 / 富久、品川心中

CD

呂律の回っていないところがあって、飲んでから高座に上がっていたのだなあ、というのが門外漢のわたしにもわかります。

石井政之 / 肉体不平等 −ひとはなぜ美しくなりたいのか (平凡社新書)

随筆的でした。すぐに読めます。

ヴィクター・フレミング監督 / オズの魔法使

『オズの魔法使』の「Over The Rainbow」は本当に素晴らしい歌だ。聴きながら、涙目になってしまいドキドキした。「悩み苦しみもやがてレモンドロップのように溶けるよ」という歌詞がずーんと胸を突き、あわや落涙せんとしたが、何とか耐えた。昔の映画に時…

ちょっと早いけど鍋をつついて飲もうの会@東久留米

マコト(id:mktz128)氏と鰤氏と3人で都下某所の鰤氏邸で飲む。ここには書けない様な話が多かったので残念ながらさまざまは割愛。3人で飲むのはマコト氏の引越し打ち上げ以来半年振り2回目。鰤氏お手製のつくね美味なり。終電一本前で辞去。マコト氏は終電が無…

Remember Spank Happy

2年前の春ころに、こんな質問を作りました。スパンクハッピーに夢中だったのです。 スパンク・ハッピーファンへ50の質問 01. お名前、性別、お年を教えてください。 02. スパンク・ハッピーを知ったきっかけは何ですか。 03. 旧スパンク・ハッピーの存在は知…

三島由紀夫 / 春の雪 (新潮文庫)

『豊穣の海』第一部である。正直読むのが辛かった。難読漢字が多くて、読みにくいのである。実は、彼の評伝や対談などは父の書斎でめくったことがあったが小説作品を読むのは初めてだ。 一読した感想は、文章が装飾的に過ぎるということだ。細部まで三島の「…

民主党岡田代表辞任表明

これで自民・公明連立政権がやりたいことがなんでもできる、という感じですな。憲法改正なんかもできちゃいそう。民主党に政権を任せたいとは思わなかったけど、野党第一党としての存在感が大きく損なわれたのは確かであって、なんだかわけもなくおそろしい…

第44回衆議院議員総選挙

投票してきました。自民党にも民主党にも魅力を感じなかったので、他の党へ入れてきました。政見放送を見ていて一番話が上手だな、と思ったのは新党日本の田中康夫でした。が、しかし、小泉首相がここまで支持されるとは・・・おそろしい世の中になったなあ…

森岡正博 / 生命観を問いなおす(ちくま新書)

80年代に生まれた、ニューエイジ系の環境学や生命観、それらに付随するナショナリズムやロマン主義の批判が大部分を占めるが、梅原猛の脳死論批判の書かれた第6章にいちばん読み応えがある。

ルーシー・フリーマン、屋代通子訳 / なぜノーマ・ジーンはマリリン・モンローを殺したか(扶桑社ノンフィクション)

マリリン・モンローは非常に不幸な育ちで、スクリーンでは生/性の魅惑を放ちながら活躍したが、その一方で酒と睡眠薬と無数のセックスで心身を罰し続け、破滅的な生涯を36歳で閉じた。 書物としては決して品の良いものではないし、同じような記述が何度も繰…

ラッシェル・ベイカー、宮城音弥訳 / フロイト その思想と生涯(講談社現代新書)

精神分析については筒井康隆と菊地成孔が書いているものくらいしか読んだことが無かったので、フロイトがどんなひとだったのか、ということに興味を抱き読んでみた。20世紀初頭にユダヤ人であること、周囲の無理解、子弟との別離、自身の過敏な精神など、フ…

久々のさしのみwithマコト(id:mktz128)氏@福生

マコト氏の新居に初めて訪問し飲んだ。なんとなく不健康な飲みであった。氏所蔵のエロマンガを読ませてもらうが、シュールすぎてもはやエロではないような気がした。最近のエロマンガは凄いんだなあ、と感心する。酒を延々と飲み続けながら、NHKを観たりして…

ハイドーパークミュージックフェスティバル2005@狭山・稲荷山公園

3時半過ぎに着いた。しばらくして、雨が降り始め、ラスト・ショウを大雨の中、観る。というか、音だけ。ステージは傘と人でほとんど見えない。そのうち、豪雨となり、公園管理棟裏で雨宿り。鈴木慶一トリオの「大寒町」を聴き終えたところで、会場を出る。む…