2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ショートショート集。「ズッコケ」シリーズや「百太郎」シリーズで人気を得た作家の原型を見る思いがした。
傑作。まさに「地底」に潜っていくのだが、「地底」の「洞窟」にたどり着くあたりから、おそろしく読ませる。19世紀当時のドイツやアイスランドの風俗が垣間見えるのも楽しい。
幼児化→寛容さ、相互依存(社会的利益大) 過度の依存はさまざまな心理的問題の原因になる 幼児化は集団規模を大幅に拡張させるための適応か 乱婚の衝動(オス主導)から一夫一妻(メス主導)へ 同性愛は、異性愛より少し前の社会行動の段階に止まっているだ…
半纏のデザインには多種多様なものがありおもしろかった。江戸時代の半纏の展示はなかったような気がする。常設の、再現された江戸の町(19世紀後半の深川あたり)もなかなかおもしろいです。
ラーメン屋再興を通して、人の食、そして生に対するあくなき欲望を批評的かつ喜劇的に描いている。何か食べたくなるので、夜遅くには観ないほうがよいです(ホントヨ)。
今後の推移を見守ろう、という感じ。
昭和30年代に書かれた事を思うと、欧州に遊ぶ著者の高等遊民ぶりがよくわかる。気取らない感じでいやみが無いので、人気が出たのも頷けるところだ。 スパゲティのフォークによる巻き取り指南は実際に試してみてうまく巻けるようになったので、実用書の側面も…
人間を部品の集合として考えるのではなく、ひとつの有機体として考える、とか、「対症療法」ではなく「原因療法」だとか、「病気」は単に「部品」の不具合ではなく、有機体全体のバランスが崩れていて、それが目に見える様子で現れていると考える、などとい…
同時期に読んでいた『ヨーロッパ退屈日記』で、著者がイタリーを旅行して、「糸杉」について触れるところがあるのだが、この本の著者もまた「糸杉」について言及しているのが偶然の一致とはいえ、おもしろかった。 レオナルドが生涯「光」にこだわって活動を…
著者は長年NHKのニュースキャスターを勤め、また「週刊こどもニュース」に10年近く出演し、良く知られているが、最近ふりーのジャーナリストに転向したというのは知らなかった。 憲法改正→九条改正!?というような思い込みに似たものがあるが、憲法を改正する…
雪の中、新宿へ。15時開演21時終演(実際は30分ほど押した)のイベントで、他に渋さ知らズ、三好功郎スペシャル・ユニットが出演した。 実際、ライブを観ていたのは3時間くらいだったが、とても割安感のある充実した出し物でとても満足した。 梅津和時KIKI BA…
「天体観測」は、むかしどこかで聴いた覚えがあるのだが、いったいどこで聴いたのかまったく思い出せないのだった。
ニューオリンズファンクへ通じるルーツ的なフレージングなど耳にすることが出来て楽しい。モノラル録音で、音声の録音レヴェルが低いのは仕方ない。
ウォルター(性転換前)により録音された「カンタータ第29番」が良い。独特の情緒に富んでいて涙腺が緩んだ。しかし全体的に玉石混交なあんばい。
モンクをドキュメントした映画のサントラ版。映像を音だけで再構成する、という企画に弱いのだけれど、そんなに沢山手を伸ばしている気もしない。「エピストロフィー」はかっこいいなあ。
畏友サイトウコウリョウくん率いるバンド、Saturday Evening Postのブログが公開開始されました。彼らのことですから、気まぐれな更新になるおそれがありますが、ライブ情報なども続々アップされるようですので、よろしければチェックのほどをお願いいたしま…
第5回目の更新です。本日も二名分を更新いたしました。ことしは集まりが悪かったので例年に比べ作業は楽だったのですが、すっかりはてなのブログな書式に慣れてしまいました。 デザインという概念を知らないようなレヴェルのHTMLにもかかわらず、メモ帳にこ…
税金→応益負担(ex.消費税)と応能負担(ex.所得税) 税による所得の「再分配効果」(累進課税制度) 源泉徴収→徴税コストは安くて済むが、納税意識の高まりを阻害する 要素還元主義に対するアンチテーゼ→複雑系 「産業」という後発国の概念 国家総動員法(…
坂田明が、凄かった。活力に満ちた即興の連続。アルト・サックスをソプラノ・クラリネット、バス・クラリネットに持ち替えつつ、とても力強い演奏を披露。精気を充填された。 YOSHIMIのパフォーマンスは初めて観たのだけれど、エキセントリックかつキュート…
いまいちしっくりこなかったのです。ざんねんです。ただし、「水仙月の四日」はすばらしいと思いました。
「人は犯罪者でありかつ「狂人」であることはできない」(98頁) 「狂気」にたいする「排除」(「犯罪」そのものについての関心)と「閉じ込め」(「人間」についての関心、江戸/近代の差異 110頁) 「監獄」は犯罪者の矯正施設=囚人に規律を叩き込む「学校…
第4回目の更新です。本日はお二方の分を更新いたしました。
デートコースのライブは約7ヶ月ぶり。モロッコ帰りの菊地さんはどんな塩梅だろうと思っていたら、疲労しているけどヘルシーな雰囲気。コーランとバード(チャーリー・パーカーは死ぬ前にイスラムに改宗していたという逸話有)を演奏のところどころにCDJで混ぜ…
『お江戸の百太郎』シリーズ完結篇。百太郎の奉公や千次の再婚等、未来が暗示されて終わる。
わりと前半で、出会った男女がセックスしたので、精神的なつながりが主題なのだろうと見当がついてしまった。主人公の男はよほどの美男子の設定でないと苦しい展開だ。入れ子式に登場する劇中劇『東京湾景』によって作者の恋愛小説に対する倦怠感が表現され…
生きていくことを考える上で、時間というファクターを忘れがちだ、という指摘には頷かされた。また「過去」に拘泥して苦しむ人間が増えているが、「過去」概念は文脈依存的なので、新しい経験/体験をして「過去」の意味を書き換えることが出来る、という言説…
「曖昧な旅」という作品の夜見る夢よりも茫洋とした感じが、奇妙な読後感を残す。ふしぎな世界だ。
相変わらずのへんてこSFワールド。どこか終末で陰鬱な感じがなんともいえず悲しくてよい。
古本の達人岡崎の指南を受け、古本初心者の角田が神田神保町を始め、都内各所から鎌倉等の古本屋をめぐりしたためた随筆。