2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
書評なども含めて、読んでいたら非常に愉快な気持ちになって、満員の通勤電車の中で噴出しそうになるのをたびたびこらえなくてはいけなかったので、印象的な1冊です。
再読。小谷野氏の文体が好きだなあ、と改めて思った。
「からだを使え」というテーゼに貫かれた対談集。「オバサンが地球上で最強の生物である」というようなことを云っていたような。
知的興奮を覚えては踊ってばかりいる人なのだなあ、そして碁が好きなのだなあ。作者のキャラクタが垣間見えるところが、なかなか良い本。しかし、これは、優等生の書いた本。だから、彼の云うところは一般の人にはまねできないと思います。「カードで情報を…
「血」と「家族」にまつわる物語。オースターの物語では、一度、「底」へ落ちてしまって、そこから抜け出す話であったり、「底」から抜け出せずに、二度と現れない人物がいたりする。彼の作品の雛形が見えてきたような気がした。
巻末に収録されている「知らないトコロの知らないロボット」が幻想的な風味で良い。
同時期に立花隆『ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)』を読んでいたのだが(まだ読み終えていない)、その中で、氏は大量の蔵書をいかに収納するかに頭を悩ませ、結果、収納場所兼仕事場を備えたビルを建ててしまうのだ。 …
「神子」(かみこ)と呼ばれる近世の僧兵にあたるような、武装氏子の存在を知ることが出来た。また、神道における仏教の影響についてもいろいろなエピソードがあった。入門と謳っているが、けっこうメイニアックな1冊。
ずいぶん前にまろん(id:marron555)さんのお宅で聴かせて頂きました。 30年以上前にリリースされた作品ですが古びていないなあ。グルーヴィーなかまやつが楽しめます。そしてヴァラエティ豊かな楽曲群がすばらしいです。
何かに失望したい方は是非ご一聴を。
ちょっとくたびれていたのだけど、久しぶりにBOZOを聴きに行きました。ドラムスとベースが凄くて気持ちよかったです。外山明×水谷浩章のリズムセクションのせいで脳内はめろめろになっておりました。南さんの弾かれるヤマハのピアノは、やはりヤマハの音がし…
妻を亡くした夫が、息子夫婦の家に転がり込み、妻の遺した「さんさん録」を頼りにズッコケ主夫を演じるファンタスティックな生活マンガ。淡々とした雰囲気に、独特のタイム感で挿入されるほのぼのとした笑いが興趣を添える。傑作シリーズとなる予感大。 こう…
過剰な自意識だけがとりえで鬱屈している青年のぼんやりとした生き様を描く自伝的マンガ。 鬱々としているわりには、柔道やったり、マンガを描いたり、ボクシングをやったり、案外活動的で、酒を飲んで記憶を無くしたりしている主人公が、恋人を得て結婚まで…
久しぶりにマンガを買いました。
文化論と謳っているが、ひじょうに随筆的。
網野善彦からの影響がうかがえる。この作品は最近ミュージカル化されたらしい。
久しぶりに「文藝批評」を読んだ気がした。
小学生の時分に読んだときは、何の感慨も無かったと思うのだが、多少年をとって読み返してみると、ハカセの云う「夫婦関係と親子関係は、べつっていうこと」(199ページ)ということばに重みを感じる。
那須の得意分野に、探偵物、恐怖物、SF物などがあるが、本作はオチのつけ方もなかなか良い。
2月26日分の日記に、ハラ(http://keshiki.rdy.jp/blog/)さんからトラックバックをいただいた内容についての回答です。 好きなメンバー2人(敬称略) 南博(ピアノ)、北村聡(バンドネオン) 大儀見元(打楽器)、鈴木正人(ウッドベース)も好きですが、上…
サイードの『オリエンタリズム』を参考に、近代における西欧諸国のアフリカ支配を通して、「文明」/「未開」/「野蛮」概念の差異を探る1冊。
ISBN:4591028755:image 小学生が放課後に株主総会を開いたりする物語ですが、今なら(授業の一環で)じっさいに似たようなことをしていそうだな。いまどきの小学生が読んでもきっとおもしろいだろう、と思うことしきりです。