2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧
読んでおもしろかった記憶があるのだが、どうおもしろかったのか、時間が経ってしまったこともあってすっかり覚えていない。
明治時代に福澤諭吉が唱えた「脱亜入欧論」をつぶさに解説するところから始め、日本の近代における教育がどのような目的でドライブされてきたかを描いている(読んでからしばらく経っているので、再読したい)。
平川克美の「現実に理想をすりあわせるなんてナンセンスである」という論がいちばんすわりが良く、得心した。内田樹による前書きも良い。
著者の述べている「米国の特務機関が跳梁跋扈するオキュパイド・ジャパン像」はそのまま鵜呑みにできないが、戦後米軍統治下の日本ではさもありなんと思われる陰謀術数の数々がドキュメント風にまとめられていてなかなか読みやすかった。
渋い、渋い。ひものファンクと云えよう。聴けば聴くほど味が出る。ビバ、インストひものファンク!
徳間大映配給/広末涼子主演「20世紀ノスタルジア」の監督として知られる原将人が、1973年に発表した映画『初国知所之天皇』(はつくにしらすめらみこと)のサウンドトラック。原は、自身の監督作のほぼすべてに自作の音楽をつけており、それはふしぎな美しさ…
ジョイフルでファニーでメロウでゴージャスなファンキーミュージック。良いです。
全部聴けていないけど、おっしゃれーな室内楽ですわよん。おフランスざあます。という具合だろうか。朝聴くと、仕事に行きたくなくなるので注意。
セニョール・ココナッツことアトム・ハートことウーア・シュミットのYMOラテンカバー『Yellow Fever』を試聴しようと思い足を運んだ新宿タワーレコードで久々に散財。
『南米のエリザベス・テーラー』最終公演。会場の朝日ホールは、前回の公演会場:九段会館(昭和9年竣工)と対照的に、きわめて現代的な面持ちのホールであり、有楽町西武百貨店の11階に位置する。 菊地成孔が以前、九段会館が帯びるアウラについて自身の日記…
サタデーは新メンバー、タカハシペチカ氏を迎えて初めてのライブ。ラップで緑の美しさを高らかと謳い上げる新曲「里山」や、あるAV監督の作家性を称える「Pine Tail Company」、ショーロの名曲「あの頃は」のカバーなどが印象的だった。結成当初の北欧憧憬な…
-romantic bad loser presents- Muzak On The Move 三軒茶屋Grape Fruit Moon 2006/4/20(thu) Open:6:30 Start:7:00 Adv:¥2,000 door:¥2,200 ご予約はinfo@sep-office.comへ 氏名、枚数、今後の当イベント情報をお送りしてよろしい場合は、メールアドレスを…
世界各地で発行された切手は、その時勢に応じて、国家の意思をプロパガンダするメディアである、というテーゼに基づいて述べられる戦争論。戦争を論じる文章はいろいろあるけれど、切手を通じて戦争を眺めるという方法が新鮮。
いままで読んだ数冊の著者の作品の中で、いちばん文章が練られていると感じられた随筆集。サトウ・ハチローの詩人としての魅力を指摘するくだりがとても良い。
政治結社の一員として、長年警察とつきあってきた著者による公安警察の紹介。戦前の特高警察の流れを汲む思想警察としての公安が、自身の体験や経験をもとに、なまなましく、そして謎めいた姿で描かれている。
にんまりと怪しい微笑みを浮かべながら読んでいたので内容をだいぶ忘れてしまったが、大阪でパンク歌手として芽が出ず、東京に出てきても貧乏暮らしでしかたなかった、というような自身の履歴を述べる語り口が、とても愉快で、技量があるなあとしみじみ感じ…
敗戦後の被占領国・日本で起きた数々の謀略事件に、GHQの派閥争い(と、日本警察の派閥争い)が大きく影響を与えており、またそのいくつかはGHQの思惑によって起こされたものだと論じる1冊。誤植が目立った。
野田努をゲストに迎えて、英国での「ジャズ」受容を詳らかにするくだりがたいへんおもしろく読めました。各章の扉の誤植というか、誤字というか、これは二刷から直るのでしょう、きっと。
ここ10年くらいで出てきたいわゆる批評家、評論家の一覧のようになっているし、プロファイルもきちんとついているので、ここからおもしろそうな本を探すのに使える1冊。文章は妙にややこしい。
嵐のような奇妙な天気の中、丸ビルへ。 自分と相手との視覚を交換してみたら、どうなるだろう。お互いを見つけられるだろうか。八谷和彦氏(id:hachiya)により、「Inter Dis-communication」というコンセプトを元に制作されたようです。 「自分の視覚」を奪…
非常に単行本のリリースされるペースが遅く、どういうストーリーだったか忘れてしまったので、結局1巻から読み返す羽目に。しかし、なんとも良い感じだなあ。先が気になります。
「1年間に3000回以上セックスをこなした」「今でも1日に5回は射精する」という発言ばかりが印象的だったけれども、伊藤俊治(東京藝大教授)との対談が、非常に文藝風味でおいしゅうございました。なんだか、音楽家の特集とは思えない特集なのだけれど、菊地…