2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
広末涼子の初主演映画『20世紀ノスタルジア』で知られる原将人監督の新作が大阪・梅田で開催予定のCO2映画上映展で上映されるようです。 CO2映画上映展@梅田HEP HALL 会期:2月26日(木)〜3月1日(日) ¥1200/1500 (全日券 ¥3200) (略) ■28日(土) …
畏友齋藤紘良(さいとうこうりょう)くんのプロジェクトSAITOCNOが来月日本へハイ・ラマズを招きます。東京中心の5公演ですが、対バンもなかなか滋味に溢れる音楽を奏でるひとびとばかりでよさそうです。ぜひ足をお運びください。わたしはちょうど10年位前に…
チェコの神学者フロマートカに強烈に惹かれていく学究生活と同時並行で、1980年代前半、同志社大学神学部内の自治活動に勤しむ変わり者の濃密な青春記。前半の浦和高校時代の描写は1970年代後半の東欧旅行記が面白い。後半の大学時代の描写には業の深い友人…
極東軍事裁判におけるパール判事の判決の長所短所をつぶさに拾い上げ解説する対談本。"保守"の定義と近代主義の関係、また世界連邦論に収斂するようなパールの法哲学と道徳観の理解のために、ケルゼンの純粋法学理論とその問題点を明確に解きほぐす後半は、…
国際的な未承認国家(周辺国における実質的なロシヤの出先地域)として紹介されている沿ドニエストル、ナゴルノ=カラバフなどのエピソードを通じてかの国が周辺国(旧衛星国)に政治的・経済的に圧力を加えており、基本的にはソ連時代から変わらない強権的…
本邦が朝鮮戦争やベトナム戦争にいかにかかわり発展したか述べる対談本。"歴史"を知らない若者にとって啓蒙的で役に立つ。ただし小森の発言は傾向として煽動的かつ陰謀史観が垣間見え、活動家らしさは頷けても、研究者としての冷静さには疑問が残る(対談形…
本作はSFを借景した恐怖映画である。閉鎖された空間(南極)を舞台にしたホラーとして極めてよくできている。結局人間にとってのいちばんの敵は恐怖に支配される人間の心そのものなのだとしみじみ感じさせられる。 クリーチャー(The Thing)の造形には素朴に…
接触篇はわけわからんな。長尺を編集し切れなかった感が残り、退屈で途中で何度も寝た。発動篇でようやく物語の筋が掴めてきた。バッフ・クランとロゴ・ダウの世界観の違いが面白い。ニューエイジ的かつグノーシス的な何かが宿っている作品。特にバッフ・クラ…
前半1時間は素朴なロマンス風味で退屈するのだけど、どんでん返しのどんでん返しが発生。ストーリーテリングがとても劇的でおもしろかった。が、オカルティックな要素がちりばめられていてあんまりヒッチコック風味ではないな。ヒッチのホラー観とは違う気が…
ドストエフスキーやチェーホフ、カフカ、セルバンテスの諸作品を通して、自身の文学について語る一冊。勉強不足で分からない作品が多い。創作をするひとの為になりそう。「何かを十全に信じるということは滑稽である」というテーゼ(懐疑)が、氏の作品に通…
若さのほとばしる正論。言葉遣いはやや冗長。読了して世代論批判をする世代というメタな批判がすぐ思い付いてしまった(立論する気はないけど)。ヒョーロン(論壇)の政治性や煽情主義を批判するのは良いんだが、あなたもそこで生きていくつもりじゃないの?…