雑文

デイヴィッド・ボウイ死す

先日、ピエール・ブーレーズが逝去したニュースにも驚いたのだが、彼ははっきり言って大往生であって、そんなに悲しい死ではないように思った。きょう夕方アルバイトが終わるころ、ツイッターを見たら、デイヴィッド・ボウイが18か月のがんとの闘病の末69歳…

日本ポップス詞史のとある系譜

最近、堀辰雄の詩集を何気なく読んでみたのだが、笑ってしまうほど浪漫主義であった。で、唐突ではあるが「それにしても松本隆における堀辰雄の影響は凄いな」と思った。言うまでもなく、堀辰雄のエピゴーネンというよりは、オマージュ的な何かである。 はっ…

わたしの休日

友人と映画美学校関係者と4人で夕方から吉祥寺で飲んできました。3軒梯子して帰り。うわーブルジョア。それはともかく、とても恥ずかしい一日でした。詳細?詳細はヒミツです。

アパシーの濃淡

現代の先進国における比較的雇用が安定している若い労働者にとっての共通の課題があるとすれば、働くことの自分にとっての意味づけ(むろん自分が所属するコミュニティとの関係性に立脚する流動的な価値観と個人という仮想的な自意識の間で揺れ動く何か)に…

Ustreamの問題点

Ustreamの問題点として第一に挙げられるのは著作権である。例えば宇川直宏氏によるdommuneの放送はJASRACのライセンスを受けている為、合法的にJASRACが管理する曲をリアルタイム配信できるが、その他の多くの放送はいわゆる海賊放送である。現行法規で規制…

つぶやき

トーベ・ヤンソン(ムーミンの作者)ってレズビアンだったのか。知らなかった。え?twitterでつぶやけって?確かに。その手のつぶやきですね。

寝たり起きたり日曜日

きのう1時に寝て朝7時に起き9時から二度寝、13時半に起き、15時から昼寝、起きたら17時・・・。完全に廃人状態。疲れが溜まっているのか? 本を読み始めると寝てしまい、いまに至る。 18時半頃から、カレーを作った。昨日しんじゃがとしんたまねぎをたくさん買…

合唱の難しさについて/ぼくは譜面がよめない

合唱の難しさ、とは、すなわちアンサンブルの難しさ、というかそもそもぼくは譜面がよめない。というかよんでいない。耳で覚えてしまう。そしてメロディにつられてしまう。すてきで、たくみなハーモニーへの道は険しいのです。精進いたします。

ウキウキWATCHING

森田一義アワー 笑っていいとも! の 「ウキウキWATCHING」の作曲者は 伊 藤 銀 次 だったんだね!いやー知らなかった。きょう知ったんですよ。毎日知ることたくさんあるね。

デイヴィッド・トゥープ『音の海―エーテルトーク、アンビエント・サウンド、イマジナリー・ワールド』(佐々木直子訳、2008年、水声社)を読む

すぐれた音楽随筆集であるトゥープ『音の海』を散漫に読み散らかす試み。specaial thanx to 虹釜太郎(id:toxicdragon)氏。 #0 まえがきから クロード・ドビュッシーが1889年のパリ万国博覧会でジャワ音楽に初めて接した日は、とりわけ象徴的である。その時…

わたしの1990年代

わたしは1980年(昭和55年)9月の生まれである。だから、多感な10代の青春期は1990年代に過ごすことになった。あの頃の経済不況や世相はわたしにとっては遠いものだった。というのも、我が家は公務員の家庭だったから好不況があまり家計に影響しなかったためで…

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。ロシヤの報道によると2032年には地球に小惑星が追突して人類文明は滅びるそうですので、あと22年間、生を謳歌しましょう!地球環境を破壊しつくして、とりあえず景気をよくしましょう! というわけでお正月はニコニコ動画で…

「たくさんのふしぎ」を喫煙シーンが多いからといって回収(販売中止)するのはおかしい

貴社発行の「たくさんのふしぎ」を長年定期購読して愛読しておりましたが、2010年2月号「おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり」(太田大輔文・絵)は全編にわたってストーリーとは関係なく喫煙シーンが頻繁に描かれ、本文にもタバコ・パイプを礼賛する内容…

mixiの終わり(からこの10年のウェブ生活を雑駁に振り返るの巻)もしくは、出会い系としてのインターネット私論(第1回)

今、ユーザ数が「千万」のオーダーに達したmixiは、玉石混淆のほとんど制御不能なサイトになり、そこを無理矢理制御しようとして、人畜無害なコミュニティまで削除してしまった、などの問題が生じていることは、みなさまご承知のとおりだ。言い換えると、「…

ミュージックdeオリエント急行の旅

オリエント急行の開通記念列車は1883年10月4日夜にパリ・ストラスブール駅(現パリ東駅)を発車し、6日かけてコンスタンティノープル(イスタンブル)に到着した。経路はパリ(フランス) - シュトラスブルグ(ドイツ帝国、現ストラスブール) - ミュンヘン …

ハットリくんの音楽で世界旅行でござるの巻

最近、1970年代から80年代にかけての日本の劇伴音楽(おもにテレビドラマ)について気ままに探求しているのだが、YouTubeでおもしろものさがしをしているとついつい脱線してしまう。きょうもなぜか気づいたら、忍者ハットリくんの主題歌聞き比べにすっかりは…

ウツボの動画日記:ヱヴァンゲリヲン破公開前に思うこと(テキスト版/オリジナル)

いろいろと考えましたが、無修正版をうpします。はたして、ブログにも削除あるいは修正を依頼するだろうかというテスト。もしそうでなければ、YouTubeだから狙われた、ということになるのかな。たかが総PV数60レベルの動画を著作権侵害とはいえ、削除依頼す…

ウツボの動画日記:ヱヴァンゲリヲン破公開前に思うこと(テキスト版/自主規制版)

文字起こししました(笑)。適宜修正(自主規制)してます。それにしてもカラーの法務担当者は動画一度観て、削除申請したんでしょうかね。内容チェックしないでも、彼らは立場上「著作権侵害」を訴えられる(訴訟を起こす、という意味ではないですよ)けど…

アラサー&アラフォーの思想

アラサーとかアラフォーとか胡乱な感嘆詞みたいなことばが流行っているようだから、アラミドサー(アラウンド・ミドル・サーティーズの略/日本語:35歳前後)とかアラミドフォー(説明省略)なんてのはどうだ、言って流行らせてみようかと思ったけれど、むつ…

藤子・F・不二雄大全集来る7月より刊行開始(予定)

とうとうきたるべきものがきたかという気はするし、小学館の英断にも素直に拍手を送りたいが、不安もある。この不景気で"大全集"と銘打っておきながら、途中で刊行が打ち切られる可能性もあるからだ。売り上げによってはじゅうぶんありうる展開だろう。初刷…

夜の散歩道

映画美学校の帰り、小一時間京橋の居酒屋で雑談し、日本橋から東西線の終電一本前に乗った。途中でふと歩きたくなり、南砂町で途中下車して歩いてみた。昨年の12月初旬以来、およそ3か月ぶり。前回は寒風に震えながら、1時間半かけて帰宅したが、今回は雨あ…

わたしの家庭観

外付HDDを掃除していたら2003年7月26日付けのドキュメントが見つかった。当時、友人の運営していたウェブサイトに、家族か家庭をテーマに書いてほしいと頼まれ寄稿したものである。そのウェブサイトもすでになく、いまいちど読み返してみて(いろいろな意味…

iPod逝去

愛称:ムードインディゴ(型番:MA146J/A S/N:8K612WTYTXK 2006/5/5〜2009/2/25 享年3歳) 死因:葛西駅前の某スーパーにて持ち主のコートからの投身により全身を強打す。即死。 R.I.P.

『おくりびと』アカデミー賞外国語映画賞受賞に思う

朝、ラジオでNHK総合テレビの音声を聞いていたら、本木雅弘が受賞コメントを述べていた。「早く受賞に沸いている日本に帰りたい」というようなニュアンスで、ユニークだなあと感じた。アカデミー賞の中では、外国語映画賞は歴史も浅いし、現地ではたいして報…

村上春樹のエルサレム賞受賞について

村上春樹のエルサレム賞受賞のニュースにかんする盛り上がりが、はてな界隈のブログを見ているとずいぶんにぎやかなのでおもしろく見ている。エルサレム賞は個別の作品ではなく、作家そのものに与えられる賞のようなので、このことが契機になって各国で春樹…

最近の大麻がらみ報道について

ギタリストの鈴木茂が大麻所持で逮捕された。マニア筋では90年代から麻薬常用のうわさがあったから彼が逮捕されたことじたいにはそれほど驚かないが、最近の大麻がらみ報道には当局の政治的な思惑を感じる。組織的に売人が摘発されているだけなのか、どうも…

ロックバンド相対性理論のこれからについて(あるいは沈黙によるプロモーションはいつまで有効か)

相対性理論 / 地獄先生 ロックバンド相対性理論のセカンドアルバム『ハイファイ新書』がよく売れているようで話題になっている。わたしも昨年(2008年)3月26日頃に門松宏明氏のブログ(id:note103)で知ってからわりとよく聴いている。楽曲の巧みさ(歌詞にお…

テクノロジーは同時代性を担保するか

あなたがいま考えていることが、隣にいる誰かにとって関心を持ってもらえる内容である保証が無い。そんな傾向の強い現代、ひとびとの同時代性を担保するのはテクノロジーだけかもしれない。わたしたちひとりひとりが持つテクノロジーに対する姿勢と言ったほ…

年始のご挨拶

あけましておめでとうございます。昨年は完全に備忘録と化していたこの日記ですが、ウェブ日記生活10年目突入を期に、ややクリティックで長めの文章を取り戻していく決意です。そのうちにトチ狂って批評家を名乗ったりするかもしれません。うはは。 高校時代…

小室哲哉をふりかえる その2/2(1997年〜2000年)

1997年は、思い返すともう11年も前だ。まだ高校2年生の、17歳だった。この頃わたしは小室サウンドには特に興味が無かった。当時聴いていたのはほとんどジャズとテクノである。ジャズはビル・エヴァンズやエリック・ドルフィー、ジョン・コルトレーンから、スウ…