Dream of 10 pianos and a harp

昨晩はひじょうに重たい欝がやってきて、なかなか眠れなかった。
ふと音楽でも聴いてみようと思い、細谷さんに頂いたコンピを取り出して
聴いてみたのだ。ちょっと久しぶりに。

レオ・オルンスタインと、シリル・スコットがとてもよかった。
深い音楽がそこに座っている感じ。心が居住まいを正す、というのは
いささか大げさかもしれないけれど、
それを電気を消した部屋の中で聴いていた深夜の心象はまったく
そんな感じだった。

純音楽という言い方を、ぼくは好まないけれども、良質の音楽は
いつもブルーズを中和するのだな、と感じ入った次第。
今晩も聴いてみよう。

細谷さんありがとう。そして、音楽にも。

小川和佑 / 東京学 (新潮文庫)



お年を召された国文学者による東京随筆。苦笑を禁じえない記述も多多あるけれどもそこはなんとか愛嬌として。

萩原朔太郎のなんかかっこいい詩がよめたりしてそれはそれで。解説のなぎら健壱の文章が本書でいちばん

わかりのいい文章というのは問題があるような気がする。似非学問的東京論を期待される方は読まれないのがよろしいかと。