エヴァ再見

新世紀エヴァンゲリオン 第壱話から第八話まで一気に観た。ミサトやリツコの服装が80sだという友の指摘にハッとさせられた。シンジのエヴァ搭乗への逡巡や恐怖は特に異常な感じもしないが、葛藤を繰り返し描くところは印象的。第八話でアスカとして登場するまで端役で声の出演を繰り返す宮村優子。アスカが好きなので、この第八話の終始コメディタッチの演出は楽しい。第九話も良い(瞬間、心、重ねて)。第拾話(マグマダイバー)も好き。そのあと、シンクロ率の低下に伴う精神状態の悪化に苦しむアスカを平然と眺めていられるかどうかはちょっとした試練であるw最後まで観届ける気分ではいるが。

全26話を起承転結で分けると第六話までが、"起"の部分に当たる。第七話で休止的なエピソード(人の造りしもの=JAの暴走)を挟み、第八話から、"承"の部分に入る。"起"=レイ編、"承"=アスカ編と考えると主軸になるキャラの性格上の違いからも演出の傾向が変わるのはとくに不自然ではない。もちろんTVシリーズは最後の"結"部が失敗しているわけだが、それが大化けしたのがエヴァンゲリオン現象だったのだ。