映画の魅力



映画のようなものを見ている。左側は崖で、右側は山肌がフェンスの様なもので覆われている。
ガードレールがあり、そのすぐわきを女の子(13,4歳ぐらい?)が歩いてくる。
日差しも強く、ふもとの方からずっと歩いてきたので、汗をかいており時々立ち止まり、タオルで汗をぬぐう。


しばらくすると右側の崖から15,6歳〜17歳ぐらいの背の比較的高い女がやってくる。
女は息を殺してひっそりと前を歩いている女の子に近づく。彼女は汗をぬぐっていて気がつかない。
何食わぬ顔をして近づき(女の子の)脇腹に機関銃の砲口を当て引き金を引く。


汗を拭いていた女の子の表情が一瞬のうちにさっとかわり、苦痛の色が浮かんで倒れそうになる。
女は無表情にその前へまわりこみ、また2、3度打つと、女の子の口と腹のあたりから鮮血がばっと飛ぶ。
そのあと女の子は、ばたりと地面に倒れ、血がどくどくと流れ、舗装道路を染めていく。


僕はたその芸術的な素晴らしさを力説(解説)するが、一緒に見ていた女は聞く耳を持たない。