2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

那須正幹、長野ヒデ子 / お江戸の百太郎 大山天狗怪事件 (現代の創作児童文学) (岩崎書店)

大山詣でにからめて起こるなぞの連続殺人を描く。江戸時代の風俗がいろいろわかって興味深い。

下斗米伸夫、NHK取材班 / 国際スパイ ゾルゲの真実 (角川文庫) (角川文庫)

国際共産主義の理想に燃えて断頭台の露と消えた、ソビエトロシヤのスパイ、リヒャルト・ゾルゲについて放送されたNHKのドキュメンタリー番組(1991年放映)を文庫化したもの。熱い理想に生き、その人生において、またその死後も現実に裏切られていくゾルゲに…

小長谷正明 / ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)

ヒトラー、レーニン、スターリン、毛沢東、そしてウィルソン、F・ルースヴェルト(共に米国大統領)、ラヴェル(作曲家)、ルー・ゲーリック(大リーグ選手)、横井庄一(元帝国陸軍兵士)、ハーラーフォルデン(ドイツの神経病理学医)らとその生涯に見る神…

那須正幹、長野ヒデ子 / お江戸の百太郎 怪盗黒手組 (お江戸の百太郎シリーズ) (現代の創作児童文学)(岩崎書店)

年始に飛ばす凧についてのこまかい描写がすてき。

那須正幹、長野ヒデ子 / お江戸の百太郎 (現代の創作児童文学) (岩崎書店)

第四話には妾の存在が出てくるが、そのあたりもそつなく描いている。

網野善彦、鶴見俊輔 / 歴史の話 (朝日新聞社)

国家の主導しないオルタネティブな歴史言説についての意見が交わされている。

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ発明狂時代 (ポプラ社)

那須先生の題材の選び方にはプロフェッショナリズムを感じるが、物語の中身そのものは脱力的だったりもする。

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ三人組と学校の怪談 (ポプラ社)

ズッコケ超常物。妖怪の出現を集団ヒステリーで説明するあたり、那須節という感じがしなくもない。

那須正幹、前川かずお / 夢のズッコケ修学旅行 (ポプラ社)

現実の小学生にとっては修学旅行ってそれなりの大イベントなのだろうけど、三人組は四六時中大イベントに巻き込まれているので、むしろ本作はきわめて地味な印象を与える。

那須正幹、前川かずお / ズッコケ財宝調査隊 (ポプラ社)

むかし読んだ覚えがある。北京原人の骨にまつわるミステリーに三人組を絡めるあたり、うまいなあ。

那須正幹 / ズッコケ中年三人組 (ポプラ社)

いやもうなんていうか衝動買いしてしまいました。来年1月発売と聞いていたんだがなあ。これはズッコケファンのための本です。いやー、ハカセ!おいしすぎるなあ。

村上龍 / 自殺よりはセックス (KKベストセラーズ)

タイトルが村上龍ですね。中身は寄せ集め。別の言い方をすれば、アンソロジー。

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ三人組の神様体験 (ポプラ社ズッコケ文庫)

神楽の剣舞に取材している。町祭りでハチベエが神がかりして一騒動というお話。

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー (ポプラ社ズッコケ文庫)

題名の派手さとはうらはらに地味な展開ですが、しかし、読ませるなあ。テーマは「記憶」。

北尾トロ / 気分はもう、裁判長 (理論社よりみちパン!セ)

民事裁判と刑事裁判のしくみについて分かりやすく書かれていた。おとなには『裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴』のほうがよりおもしろいかな。

鷲田清一 / ちぐはぐな身体 (ちくま文庫)

ヤマモトヨウジの作品などは日常生活と日常生活にまつわる衣服へのクリティックらしい、ということがわかった。若者がじぶんの「ちぐはぐ」感に責めさいなまれておかしな格好を好むらしい、という言説も説得力がある。服飾批評もやはり、フィロソフィカルな…

師走鍋会@東久留米

マコト(id:mktz128)氏と鰤氏と3人で鰤氏邸で飲む。鍋は味噌ちゃんこ。美味なり。ビートルズ話で盛り上がったりしていた。年明けてから温泉に行こうなどという話も出る。 テレヴィジョン受像機にはトヨタカップが。わたしがサッカーのルールをまるで知らない…

保坂修司 / 乞食とイスラーム (ちくまプリマーブックス) (ちくまプリマーブックス)

私奴僧のような者がいたり、奇妙な支配者と乞食の相互扶助の関係があったり、イスラームのなまなましくくさみのある部分に迫る1冊。

橋本治、島森路子 / 仲よく貧しく美しく (マドラ出版)

10年位前の対談。枝葉は枯れても、幹は生きている感じ。

橋本治 / 天使のウインク (中央公論新社)

橋本治って孤独なんだろうなーと思って、ちょっと悲しくなってみたりもする師走です。いやー。

本田透 / 萌える男 (ちくま新書)

これは『電波男』を、あの表紙とタイトル故に手に取れないひと用ですね!

ドイツ写真の現在/アウグスト・ザンダー展@東京国立近代美術館

溶鉱炉や炭鉱の採掘塔、ガスタンクなどの写真が多かった。20世紀っぽい美意識だな、と思いながら、一方でドイツの街並みに見える建築の美しさにため息をつく。 20世紀初頭に立ち並んでいる建築物は19世紀〜それ以前のものだろう。シンメトリーな構造の建物が…

日野皓正 / ドラゴン ~龍~

CD

良い感じにくたびれてる=すてきに加齢している感じ。

The Trio(小曽根真トリオ) / 新世界

CD

なかなか良かった。ライナーが井上ひさしってのには驚いた。

山下洋輔 / パシフィック・クロッシング

CD

まだきちんと聴いてない。

みうらじゅん / 正しい保健体育 (理論社よりみちパン!セ)

あたまのねじがすっかりゆるんでしまった。じんせいにひつようなことは、あたまのねじをおりをみてゆるめることにつきるのかもしれない。などとおもいつついんよう。 愛の正体は若いうちには絶対にわかりません。歌や本や映画でよく見かけるので、そのへんに…

森達也 / いのちの食べかた(理論社よりみちパン!セ)

わたしたちの食べている肉はどこからやってくるか→スーパーや肉屋などのお店から→お店にはどこから運ばれてくるか→精肉市場から→青果市場や魚市場は知っているのに、なぜ精肉市場を知らないか→メディアが取り上げないから→なぜメディアが取り上げないのか→穢…

那須正幹、高橋信也 / ズッコケ愛のプレゼント計画(ポプラ社)

ハチベエがバレンタインデイに向けてもててもてて困っちゃうという話。シリーズを通して彼の性格と評判を知っているといっそう楽しめる作品。笑い転げながら読みました。