常時銀盤回転的元旦 

年明けて、一番最初に聴いたのは、EE JUMPの「青春のSUNRISE」。
ダサいんだけど、可愛くて好き。他のシングルも聴いてみようかな。
あとメロン記念日の「香水」はやっぱりイイ曲だ。松浦亜弥に歌って
欲しい(無理な願いっちゅうもんだ)。紅白見れなかったわけで、
松浦亜弥「Yeah!めっちゃホリデイ」に涙したり、ごまっとう「Shall
We Love ?」が、悪くないんじゃない?って思えちゃったり(途中から
誰が歌ってるのか分からなくなりますが。藤本美貴って台形っぽい
声してんのね・う〜ん意味不明)。バックトラックはちょっとしょぼい
ですが、『FOLK SONG2』収録の中澤裕子木綿のハンカチーフ」は
うん、イイですね。同盤収録の松浦「ひこうき雲」は、やっぱこりゃ曲の
良さだな、と思ったり。しかしハロプロものは通して聴くと、中音域の
出ているJ-POP特有の音質が耳につきます。再生装置がしょぼいってことも
あると思うけど、とくにドラムスの存在感が薄いんだよなー。まだ音楽に
どっぷり浸かる前に聴いてた小室仕事やビーイングの音を思い出します。
懐かしい音響だ。聴きやすい音って、非常に飽きやすい音でもあるけど。


朝は、8時に起床。今までの寝正月ではあり得ないですが、母が体調悪い
ので、雑煮の餅を焼いたり、食事の準備等を。9時過ぎには部屋に戻って、
1時くらいまで中国語の宿題をやってました。日文中訳。これがなかなか
手ごわくて、半分くらいで投げ出して、近所のコンビニに煙草買いに行って、
その後、誰も居ない児童公園で一服。この間に聴いたのは、はっぴいえんど
『ゆでめん(通称)』、大友良英ニュージャズクインテット『LIVE!』両方
とも新年早々、非常に心深く静かに染み渡る感じでなかなか良かったです。
とくに今日ははっぴいえんどの大滝ボーカルが耳障りでなかったのは意外。
この頃の大滝さんは、若さゆえかちょっと野蛮な感じのボーカルスタイルで
かっこいいっちゃあかっこいいんですけど、今ひとつ好きでなかったのです。
まあ気分に合ったということなのだろうな。ONJQの方は、通して2回聴きます。
いや、最高でしょう。え?ちゃんと勉強していたのかって。まあ適当にね。
集中すると物音が聞こえなくなるたちなので、大丈夫なのですよ。うふふ。
ちなみに元旦にはっぴいえんどを聴くというのは、もはや儀式みたいな
ものです。こういう習慣がある音楽ファンというのは意外と多いんじゃない
かしらん。根拠は無いんで、断言できないんですけど。たぶんね。


昨日読み終えた本の感想を適当に書き連ねてみます。


宮澤章夫「わからなくなってきました」(新潮文庫)読了。これまた先日
書いた「牛の道」の作者のエッセイ集ですが、読んでいるとだんだん頭が
呆けてきてしまいます。こりゃある意味ホントに読むドラッグだなあ。健全な
社会人を自認する各位には、ぜひお読みにならないことをオススメします。


村上龍ラブ&ポップ トパーズⅡ」(幻冬舎文庫)再読。これはいわゆる
村上龍得意の風俗(風俗の定義は国語辞典を見て下さい・笑)モノですが
(っていうか彼いわく「自分ではその動機さえわからずアクションを起し、
時にはモラルを突破する人間の前駆的な言葉を翻訳するのが、文学だ」という
ことです)、三輪明日美主演、庵野秀明監督で映画も撮られたので、わりと
よく知られているような気がします。この当時話題になっていた、「援助交際」を
「コミュニケーションに対する渇望」という視点から書いていて、異様な量の
デザイナーズ・ブランド名が羅列されたり、状況描写を、全て雑踏の中から
聞こえてくる断片的な会話で表現したり、登場人物は主人公以外は、ほとんど
フルネームで呼ばれたり、まあ、クールというか、スタイリッシュな文体で
非常に読みやすいです。ちなみに単行本自体は、96年の出版(文庫化は翌年)。
映画では浅野忠信がわりに良かったような気がしますが、どうだったかな。