Don’t Trust Over Thirty

昼過ぎ渋谷から東横特急で横浜へ。市営地下鉄に乗り換え、三ツ沢上町
下車、横浜国立大学へ向かう。途中の横浜駅の地下で、カツ丼食べました。
で、なぜに横国大に来たかといえば、同大教育人間科学部の「メディアと
芸術」(講師:大里俊晴氏)の授業にゲストとしてマンガ家の山本直樹
登場するため。詳細はおそらく山本直樹.comにレポートとしてアップされる
ので、割愛しますが(小生が駄文をしたためる予定)、まあ実にディープな
としか言い様のない、授業。約2時間にわたる実に濃い内容でした。組谷氏
主催「島医者」による同人「夢辞書(仮)」の出版計画も初めて公になり、
受講する学生からもディープな質問が飛んだり、いやもうなかなか(苦笑)。


昂奮さめやらぬ内に、市営バスに飛び乗り、今度は横浜から銀座へ向かいます。
山下スキルさん主催の2回目のイベント「Don't Trust Over 30」がファイブ・
トゥー・ファイブというバーで催されたのです。前日気合十分のお電話を頂いた
domingoさんのDJがなんとまるまる見れずじまい。す、すみません。「domingo's
winter selection」というコンピレーションを頂く。これ実にクールかつかわいい
コンピなんですけど、なんか冬というよりは、初夏のようなさわやかな感じです。
二番手のDJ BROWNさん(小生は高円寺でよく氏とお茶しています・笑)のロックDJ。
楽しかったなあ。心底お好きなロックをかけられていたのが、良かったと思います。
そして、風街まろんさん(プログレ師匠と呼ばせてください・笑)の、実に巧みなる
脱線ソウルトレインなDJ。前半はストレートなファンクで押していきつつ、後半は
エチオピアのジャズ、ビートルズ岡林信康(これがかっこいいんだー)なんかも
かかってしまうという実に用意周到さを感じさせる正しく激しい脱線振り。続いて
田所淳さんのアブストラク音響派なDJ。かなりインナートリップさせられ、音を
聴く意味、音楽を聴く意味などを考えさせられてしまったり(苦笑)。男気溢れる
プレイにはただただ拍手あるのみです。大友良英のDJプレイなんかを連想して
頂ければ、わかりやすいかな?最後のほうにはムームもかけられていたようですが。
(註:選曲リストを拝見した限りではムームの名前は見当たりませんでした。アレ?)


後半は、ムネカタアキマサさんから。周知の通り数々のイベントでDJをされていることも
あり、とても場慣れされている印象を受けました。タンポポI&YOU&I&YOU&I」を
挟みつつも実にポップで心地よく、かつブライアン・ウィルソンの遺伝子を感じさせるプレイ。
堪能しました。ラス前は個人的には「華火 in planetarium」でのクールなDJも忘れ難い
sasakidelicさん。ササキさんのDJはいつも外しがないというか、徹頭徹尾クールな
感じだなあ、という印象を受けます。スパンクスの「Eine Symphonie Des Grauens」を
おかけになっていたのが意外でした。そしてラスト、山下さん。あまり小技を挟まないで
選曲で勝負するぞ、と仰っていましたが入念な準備を感じさせるスムースなDJ。会場の
お客さんがほとんどお帰りにならず、みな最後まで聴かれていたのも山下さんのお人柄
あればこそ、という印象を強く受けました。とても楽しい催しでした。いいなあ。音楽と
会場に集まる人が作り出すその場特有の空気感の魅力というのはなんともいえずハッピーで
抗いがたいものがあります。「ああまたイベントやりたい」と思いつつ、八王子へ帰る
トニーくんと店を後にしました。いや、でも今回、衝撃の出会いというか、なんというか、
ササキさんのお友達の立石さんの存在でしょう。みんな驚いていたもんなー。若くしてプログレ
大好き、細野さん好き女子…ってなんかまろんさんとすごく話が合いそうじゃん(笑)。
いや、まじで趣味の話ってのは年齢・性別そういうところを飛び越えちゃうのが魅力的で
あるのはいうまでもないことですが。いいですね。縁は異なもの。また新たな広がりが。


さあて帰路につきたくも…すでに家に帰ることの出来る電車がなかったわけで。結局イチか
バチかということで、上石神井駅から青梅街道を頼りに、一路まろん邸を目指します。まろん
さんはお疲れのところまーじーでー良い迷惑だよな(苦笑)。まことに申し訳ない。深夜
1時過ぎに、まろん邸に到着。勇気を出してドアをノック(苦笑)。驚かせてしまいました。
結局始発までお邪魔させて頂き、ニカコイもムームも結局ポップスだよなとかいう話や、
レココレYMO特集の話、ドントラ所感、最近購入された100円レコードの話など脈絡なく話は
尽きませんでした。というワケで、午前5時半帰宅。テーブルの上にあった夕飯の残りを
貪りつつ、お茶を飲んでやっと就寝。長い一日、そしてとても楽しい一日が終わりを告げました。