トコヤで考えたこと

utubo2003-04-30

今日は床屋に行って来ました。


ぼくがひいきにしている床屋は家族経営で、ダンナと
息子が男性客担当、おくさんが、女性客担当なのです。


ぼんくらで頭の悪そうな(偏見に満ち満ちています)
息子は、最近理容師学校を終えて帰ってきたのか、
お父さんは肌剃りを良く彼に任せます。人体実験かよ。


実際問題、彼が最初の頃肌剃りをしてくれたときは、
翌日肌がひりひりして痛いほどでした。金払わせて
肌をひりひりさせるとは何様のつもりだこのやろうと
ひとりしずかに心の中で毒づきました。それから、
肌剃りする前に「ちょっとすいません」といって
店の奥で一服してくるのもやめてほしいです。かみそりを
握る指と指の間から漂うほのかな煙草臭。せっかくの
リラキシンタイムが台無しでなのです。まったく
しょうがないぼんくらなんです、彼は。


今日も、彼に肌を剃ってもらいましたが、店を出た後、
肌がひりひりしなかったので上出来だと思いました。
途中でちょっと手をすべらせやがって脂汗かきましたが。
「すいません」じゃねえよこのやろう。ぼんくらでも
日々働いていれば進歩するんですね、少しは。もしかしたら
とてもスムースなかみそりさばきをする彼のお父さんも
最初の頃はドキドキしながらうっかりお客さんの唇を
切り落としたりしていたのかもしれません。「うっかりしてたで
すむかよ!!」と血まみれの顔でどやされながら…。


床屋のBGMは、いつも気の抜けたビールみたいなイージー
リスニングです。完璧な機能音楽。あらゆる感情を排除して
つくられたそれはある種の感動をもたらすほどです。店内の
実に鄙びた空気感は髪をあらってもらいながらうとうと
するのに丁度いい塩梅。そんな床屋で眠るのは昼寝のおいしさに
匹敵するレベルです。


今日は床屋に行って伸びきった髪の毛を切り落としさっぱりしました。
そこで得た教訓、髪でも日記でも長すぎるものは行けない。
思い出しました。ぼくはそもそも短髪の女の子にめっぽう弱いんだった。
というわけで明日からの日記は短くしようと思います。短かい日記に
めっぽう弱いあなたのハートをきっときっとゲットします。


それではまた明日。