UA×菊地成孔 / cure jazz

cure jazz


 聴く前は、「菊地成孔の作るジャズに、UAが歌う。悪いわけないだろ、でもなんとなく予想がつくよ」なんて内心思ってた。けれども、ずがん、とその力強さと美しさに打ちのめされた。傑作。しかもこれを聴いてわたしは菊地さんが「スパンクハッピーはジャズなんです」と言っていた意味が判った(ような気がした)。この中に、菊地成孔の音楽があるのね。スパンクハッピーもデートコースもクインテットライブダブもぺぺも。そう、ううあもUAもあるよ、ここに。
 9〜11曲目は、まさに音楽の奔流。聴き終わったあとに、「コレ聴いたら軽い頭痛が治りそうだ」と思った。ホントに。それでタイトル見たら『ジャズ治療』だもんね。上手く出来すぎているようだけど。
 UA童女になったり、ビリー・ホリデイになってるけど、そういう御託を超えて、グッドヴァイブが発散されてます。ナイスな音楽は、肌や肉や骨にも影響を及ぼすんじゃないかと心底思った。美容にはジャズですよ(ホントかよ)。でも「良い音楽聴いて、おいしいもの食べて、そういうの大事だな」と最近強く思うのです。聴けば聴くほど染み込んできます。恋素に満ちたするめジャズ。たぶんあなたにもフィットします。ぜひどうぞ。