[映画]溝口健二監督 / 赤線地帯(1956年、大映)

赤線地帯 [DVD]


売春禁止法施行前の吉原を舞台に、売春婦たちが次々と人生の苦難に遭い、不幸になっていく。まぁ、凡庸なメロドラマではあるのだけれど、人間社会の醜く汚い普遍的な面を描いており、ついつい最後まで観てしまうそんな作品。ちなみに音楽は、黛敏郎!クラヴィオリンという電子楽器を用いて、暗くホラー的な音響を示していて、1950年代の前衛的な雰囲気が無くもない、そんな感じです。
女優陣では、若尾文子が良いですね〜。