2003-10-29から1日間の記事一覧

長嶋有 / タンノイのエジンバラ(文藝春秋)

短篇集。表題作と、巻末に収録された「三十歳」がすばらしいです。きわめて日常的な舞台設定と ささやかなファンタシーが織り成す妙味。自己言及的な主人公が多いため、きちんとブンガクしてます。

森達也 / A 撮影日誌(現代書館)

真摯で不器用なテレビマンはくろうする。くろうする!くろうする!!『A』の本編をまず見るべきなのでしょうが、 森氏の文章もなかなか気骨があってよろしいです。共同幻想とかいうタームが出てきたりして微苦笑。

高橋源一郎 / 退屈な読書(朝日新聞社)

高橋源一郎は、数年ぶりに読んでいるのですが、なんだか昔と印象が違うなあ・・・。ていうか、文章うますぎます。 書評がとくにとんでもなく、読みながらうぎゃーと叫ばずには居られません。うぎゃーというより、うっとりかも。

筒井康隆 / 虚人たち(中公文庫)

ポストモダンしちゃった存在と不安な小説とでも言えばいいのかな。 読み進めるのにちょっと骨が折れたけれど、とてもおもしろかったです。三浦雅士の解説よいです。

山本直樹インタビュー、鋭意せいさく中。

5時間ほどで、文字起こしはだいたい終了しました。これより構成に入ります。けっこう註もつけますのでお楽しみに・・・。 ちなみに、菊地さんサイトでも告知がありましたが、山本直樹『ラジオの仏 〜山本の夢辞書 1975-2003〜』の 付属小冊子(『テレビを消…