2008-04-02から1日間の記事一覧

平野啓一郎 / ディアローグ(講談社)

全般的に晦渋な対談集で読むのに骨が折れた。日野啓三のことばのひらめき、高橋源一郎の的確なつっこみ、そして大江健三郎のことばのえらび。横尾忠則との対談は美術にたずさわれひとのためになりそうだ。菅野昭正との対談が観念的で、読んで疲労した印象が…

萱野稔人 / 国家とはなにか(以文社)

国家権力の正当性/正統性は、その暴力によって担保されているという、原理的なしくみは暴力団も国家も変わらない、という言明が萱野の著書では繰り返し繰り返し述べられる。仕事のある日に帰宅したあと、寝床で少しずつ読んだので、内容をあまり覚えていない…