HOSONO BOX 2 selected by polymoog (ELEKTEL/faction bleu)



テクノ歌謡編> 細野晴臣が作曲したテクノ歌謡の名作の数々

  • 「ハイスクール・ララバイ/イモ欽トリオ」(「ポテトボーイズNo.1」FORLIFE/FLCF-3612)



「ポテトボーイズNo.1」は持っていないんだよなあ…。「ハイスクール・ララバイ」はチッチキチッチキチッチキチッチキチチッドドッチチッ、というイントロのリズムとサビの「♪ハイスクールラーラバーイ」というところしか覚えてません…。細野マニアへの道は遠い…。 



♪キーッシンガヘーブン、まーっていーいてねえ、ねえダーリン(はあと)ラララ…って感じで、この曲も音源では持っていないので(苦笑)。サビのところだけ、覚えているという。この曲がオリコンチャートで、「君に、胸キュン。」の1位を阻止したんでしたっけ?あ、ウソ。シングル盤買ったじゃん、100円で(笑)。たしかこの曲のB面が凄く良かった気がした。「ピンクのモーツァルト」だっけ?忘れました(苦笑)。



この曲についてはまろんさんに語っていただこう。「細野歌謡曲の最高傑作と信じる。転調を繰り返しながら唐突に高揚するメロディ、安田成美の微妙な歌唱、映画本編で使用されない不憫さなど、たまりません」(引用元)。安田成美といえば、最近頂いたコンピに「蝶をちぎった少女」という曲が入っていて、この曲もかなりイイですね。コーラスが幸宏っぽくてですね、詞もなんか隆みたいだし?(笑)彼女の声質はけっこう好きです(苦笑)。



スターボーですよ。古本屋で、彼女たちの写真をなぜか文庫本の中に見た記憶があるんです。再発されたときもレコード屋の店頭で見たんだけど、買わなかったなあ(苦笑)。ここらへんがぼくの細野ファンとしての甘いところ(苦笑)。この曲はどこかで聴いたことがあって、ロックっぽいヘンな曲だなあ、っていう印象があります。とにかく曲の持ってる空気感が尋常じゃないのね(笑)。



この曲は、名前とジャケットしか知らないです。未聴。たしか、YEN BOXが出たときに、これもCD化されたと思うんだけど、あの当時、お金がなかったんで、買えませんでした(笑)。そういう訳で、この曲についてはなんともいえないや…。



この曲は先日聴いたばかりで。今はテイチクから「ベスト・オブ・ノン・スタンダード」が再発されているんで、その中で聴けるんですね。このアレンジもかなり好きですよ。っていうか、この曲のベースになっている「別離のテーマ」という曲が非常に好きなんです。もう、ホントに。この曲は杉井ギサブロー監督でしたっけ、アニメ映画「銀河鉄道の夜」の主題歌?で、キャラデザは誰だっけ…ますむらひろしか。この映画は、評判どうなのかしら。キャラクターはみんな猫だけど、結構がんばってるんですよ。冒頭部にCG黎明期っぽい画があったりして。図書館の視聴覚室で見ました(笑)。サントラも名盤ですね。



♪恋はアツアツ亜熱帯だっけ?(笑)。山下久美子ってシンガーには思い入れが無くて。そうだな、ビクターから出たはっぴいえんどトリビュートアルバムで歌ってたな、くらいの印象しかない(苦笑)。この曲自体、ちゃんと聴いたのがNHK松本隆特番です。スタジオライブで歌ってて。バックにはkyonとか、佐橋さんとか、いたのかな。わりとJ-POPっぽいな、って印象を受けました。

  • 「椿姫の夏/早瀬優香子」(「yes we're SINGLES」sixty/30D-9) 



早瀬優香子はリイシュー運動が起きましたね。ファンの人達が中心になってやったみたいだけど。サエキけんぞうさんなんかも絡んでたのかな?「ストレンジ・デイズ」に記事が載っていたのを見たような覚えがあります。未聴です。



これは『テクノ歌謡ビクター編』で聴きました(笑)。近田春夫の歌詞が凄いんだよね(笑)。♪キラキラキラキラーショワショワショワショワーひーかーりーのうずをとびぬけてーみたいな感じで(不正確です)。まあ、この曲は電気グルーヴもカバーしてましたけど、メロディーがいいから、どんなふうに料理されても、良い曲だなあ、ってしみじみ感じてしまいます(笑)。



未聴。こう見てくると、意外と細野さんの歌謡曲仕事って聴いていないんだな、って思ったり(笑)。少女隊っていうアイドルグループの86年頃の曲とか、凄いんですけどね。以前、友人に一度聴かせてもらったことあるんだけど、おいこれFOEじゃんよーみたいな感じで、非常に過激でポップな感じでした。

  • 「過激な淑女/YMO」(「増殖 XOO MULTIPLIES」RESTLESS/7 72708-2(輸入盤)/1983) 



中森明菜のシングル候補曲で、没になったってことはもう、細野者だったら知らぬ者はない、という感じの曲なんですが。激しく歌謡していますね、OZISANたちが(笑)。この時採用されたのが、「禁区」なんですね。「禁区」は、あがた森魚のカバーが凄いです。『イミテーション・ゴールド』っていう名盤に入ってるんだけども。細野さんは、こういうメロディーも書けちゃうんだよな。すばらしいです(笑)。しっかし、英・レストレスから出ていた『MULTIPLIES』には、この曲入ってるんですね。聴いたこと無いけど、『増殖』だと思って聴いたら、かなり違和感感じるだろうな(笑)。



未聴です。小池玉緒の「鏡の中の十月」なんかも聴いてみたい、と思いつつ、ずっと聴いたことがない。だって、あれもなんか気づいたときにはYEN BOXにおまけでついてるみたいな感じだったし。リアルタイム世代の方は、その頃お金もあったから買えたんでしょうけどもう遅れて来たファンちゅうのは、なにかと大変で…(言い訳だな、こりゃ・苦笑・でもホントにお金がなかったんだよー・笑)。


YMO結成以前>



浅野忠信出演のCM、あれは宝島社かなんかのCMだったかな。あれに使われてテレビで流れていて、びっくりしました。やっぱり。細野さんの裏声は…いいよね。しみじみ(苦笑)。
個人的には、風待ミーティング(街、じゃないよね?)での、高野寛中村一義のツインヴォーカルカバーが記憶に新しいところです。中村くんがライブ慣れしてない感じで(笑)。録音芸術バンドとしても名高いキリンジも細野さん周りのライブに出てるの見ると、ホントにライブやってんのかな?っていう印象を受けますね。声はきれいなんだけど、ピッチが不安定で。



♪マストに風を巻いて 海に漕ぎ出せ、ですよ、もう。この曲歌詞が非常にイイですね。歌詞なんて基本的にどうでもいいんだけど、こんな曲こんな歌詞で細野さんに歌われちゃねえ。参りました、って感じ。ギターの音も非常にカッコイイ。最高ですな。『HAPPY END』って不遇なアルバムって感じだけど、もう曲の完成度はどれもみな素晴らしいですよね。

  • 「香港ブルース/細野晴臣」(「奉安洋行」CROWN/ZL-42/1976) 



ホーギー・カーマイケルの名曲で、自身のSP盤バージョンなんか聴くと、かなり怪しいことになってます。細野さんのカバーはかなり整理されてて、洗練された怪しさですけど、ポップにカバーしちゃったスパンキー&アワ・ギャングのヴァージョンもとても洒脱で好きですね。細野ファンでこの曲嫌いっていうひとは、おそらくいないだろうなあ。



泰安洋行』っていうアルバムの中では中休みというか、箸休めというか、インターリュード的なインストチューンです。A面最後の曲だし。でも、イントロから凄いことになってるし、やっぱりトロピカル期の細野さんって、ティンパンの中華街ライブの印象も強いんだけど、マリンバ叩きながら伊達メガネで歌ってるっていう、あのうさんくさいカッコよさが堪らなくてね。だからこの曲なんてマリンバが主役の曲ですから、そういう場面を想像しながら聴くと、大変楽しいのではないかと。チープなハイハットの音もよいです。

  • 「東京ラッシュ/細野晴臣&イエロー・マジック・バンド」(「はらいそ」ALFA/ALCA-9068/1978) 



ポキュッポキュッっていう、あのなんてのかな、怪しい警笛みたいな音が非常に好きですよ。ドラムはちょっとレイドバックする感じでね。細野ボーカルは、とぼけまくってるしー。エレキギターのカッティングも実はかなりカッコイイんだよね、あまり目立たないけど。Rではマラカス鳴ってます。ピアノも凄いなあ。細野さんのコーラス(バッキング・ボーカル)がイっちゃってますが、もうこの軽快なスキップするようなリズムには抗えないね。一緒にスキップしちゃおう。

  • 「フジヤマ・ママ/細野晴臣&イエロー・マジック・バンド」(「はらいそ」ALFA/ALCA-9068/1978) 



イントロでカウントしてるんですね。今回改めて聴きなおしてみて、細野さんの声が初めて
聞こえたという(笑)。これ、オリジナルは誰だっけな。黒人の女性歌手だったと思いますが、日本人のカバーだと、雪村いづみのヴァージョンが非常にパンチ力あってとてもいいですね。ここでの細野さんは、もう完全にイっちゃってて。コミカルっていうか、なんかそういう世界を飛び越えちゃって、ナチュラル・ハイなのか、ドラッグ・ハイなのか。良く分からない世界です(笑)。



YMOファンにとってはYMOのメンバーが3人集まって初めて録音した曲ってことになるんだろうな。まあ、そんなことはどうでもいいんですけど、こういう音は今、受けるんじゃないだろうか。そう、フュージョンっぽいですよ。で、実は毛色はちょっと違うんだけど『S-F-X』(NON STANDARD/1984)に入っている「アンドロジーナ」って曲もこの系統かな。細野さんって、たまあに女性をテーマにした楽曲があって、それがほとんど名曲なんですよね。これは幻想系だけど、もうちょっとラブソングだったら「恋は桃色」とかあるしね。「アヤのバラード」も良い曲だし。細野さんって実際、女性に対してもかなりロマンティックな人なんじゃないかな、と思います。音を聴いていても、そんな繊細な感じが伝わってくるし。今はどうだか分からないけど。さすがに、もう、おじいちゃんだしね(笑)。



フニフニ、フニフニフニフニですよ。とにかくこの曲に関してはもう、とても好きですね。確か、往年の名コーラスグループ、ミルス・ブラザーズもやっていたような。この『フィルハーモニー』というアルバム自体、ものすごく良いアルバムなんですが、なぜか買いそびれて未だに持っていないという(苦笑)。だめじゃーん、と細野ファンの兄貴たちのお叱りを受けそうな気がします(笑)。えー、今権利はどこにあるの?ソニーですか?再発キボンヌ。

  • 「ニューロニアン・ネットワーク/坂本龍一&カクトウギ・セッション」(「サマーナーヴァス」CBS SONY/CSCL1307/1979)



このアルバム、未聴!この曲もタイトルしか知りません。以前、NHK教育テレビで、「土曜
ソリトン SIDE・B」という番組があって、緒川たまき高野寛が司会をやっているという、とても好きな雰囲気で、まあ、スタッフがYMOチルドレンなんでしょう、YMOがみんなゲストで来たのです。で、坂本龍一の回にデモテープコーナーというのがあって番組宛てに送られてきたデモテープを教授が聴くわけですよ(このコーナー自体、坂本が昔NHK-FMでやっていた「坂本龍一サウンドストリート」という番組のデモテープコーナーを持ってきてるんですが、まあそれは周知のとおりです・何が周知だと言われるかもしれないけど)。で、そのテープの中に「Sweet Loving Remix」という曲があってね。いわゆるサンプリング系の作品です。で、高度なコード(ダジャレじゃありません・9thとか・良くわからないんだけど)が出てくるわけです、で、教授は「コードメモリーとかそういうの使うなよ」と言ったりする訳。ていうか脱線しすぎですがもうちょっと。で、高野くんがですね、「この人ほかにもニューロニアン・ネットワーク・リミックスっていう曲とか勝手にやってんですけど」っていうコメントをしたわけですよ。それがこの「ニューロニアン・ネットワーク」から来てるってことを後に知ったという、嗚呼どうでもイイ話です。とにかくこのアルバム聴いていないんだよな。そのうち聴こうかしら。


YMO散開以降>

  • 「SUPER XEBIUS(Gust Notch Mix)/細野晴臣」(「\EN BOX」ALFA/ALZZ-13/1984) 



未聴。細野さんがこの時期プロデュースした「NAMCO MUSIC」のほうは、再発CDで持ってるんですけど、この曲は入っていなかったような。

  • 「MEDIUM COMPOSITION #2/細野晴臣」(「S-F-X」NonStandard/TECN-18036/1984) 



2分ちょっとの小品ですね。一筆書きみたいな美しいメロディーが印象的です。雰囲気としては『銀河鉄道の夜』に、もろ通じる感じで。この曲の前の「DARK SIDE OF THE STAR」という曲が立ちくらみの恍惚みたいな雰囲気で、非常に好きです。この曲と凄くギャップのある感じで、『S-F-X』でのこの部分の繋がりはとても気に入ってます。

  • 「Sayokoskatti/細野晴臣」(「Coincidental Music」Monad/TECN-18037/1985) 



『コインシデンタル・ミュージック』というのはCM音楽集なんです。で、この曲は資生堂のコマーシャルに付けられたということなんですけど、オリエンタルっぽいメロディーと、刺激的なリズムのギャップが楽しい1曲です。この音の雰囲気は中〜後期のYMOって感じかな。制作年代はなんとなくシンセサイザーの音で分かるんですね。

  • OPERAF.O.E.」(「Sex, Energy and Star」NonStandard/30CH-174/1986)



この過激な感じの音は、今聴いても別に遜色無いっていうか。このやりすぎな感じも実はとても好きです。もう、ミーハーみたいだけど、別にイイや(苦笑)。

  • 「COME★BACK/F.O.E.」(「HEAVY」sixty/32SD-12/1986) 



宮永正隆邸でこの曲を聴かせていただいた思い出があります。一度しか聴いていないから、細野さんのラップが妙な感じだったな、ということしか印象にないです。CD化は…たぶん一度もされていないような。

  • 「夜空の誓い/HIS」(「日本の人」東芝EMI/TOCT-6195/1991) 



HISのアルバムは、長らく(たぶん5,6年くらいだけど)生産中止だったんですけど、昨年再発されたので、『日本の人』手に入ります。未聴の方には、ぜひ聴いて頂きたい一枚です。「パープル・ヘイズ音頭」とかやってるしね。大滝さんみたい(笑)。この曲は確か当時シングルカットされたはず。リードボーカル坂本冬美で、忌野清志郎が、バッキング・ボーカル。このアルバムの中では比較的まともな曲(笑)。表題曲「日本の人」は、何度かCMで使われていて、一般にはこの曲がよく知られているのかな。たぶんそういうこともあって再発されたと思うんですが。古き良きポップスへの細野さんなりのトリビュートってな趣が感じられる良い一枚です。

  • 「AIWOIWAIAOU/細野晴臣」(「MEDICINE COMPILATION」EpicSony/ESCB1302/1993) 



丁度このアルバムが出た年は、YMOが再生した年でもあるんだなあ。ちなみにぼくは中学1年生で、こんなアルバムがリリースされていたことも露知らず、ヒットチャートを追う毎日でした。ZARDとかtrfとかさ(笑)。で、実はこの『メディスン・コンピレーション』も買いそびれている一枚。何度も中古屋で見かけたし、ふつうに新品でも見かけているんだけど、なぜか買いそびれてしまって。レンタルで聴いて、この曲は歌があったので、憶えてはいます(苦笑)。あとはアンビエントなんだよね。

  • 「Arizona Analyzer/HAT」(「DSP HOLIDAY」daisy world/SYDW-12/1998) 

未聴か。いいや、聴いてるな。八王子の某友人の家や、イベント「華火」を一緒にやったコウリョウくんに会ってすぐの頃に貰ったコンピで聴いていると思うんです。だけど、印象を語れるほどじゃない。第1期デイジーワールドの作品なんですよね。この頃、デイジーのアルバムってほとんど買ってないんだよな、コルトレーンすげえ!とか言って、ジャズばっかり聴いていたので。気づいたらシナジー幾何学(第1期デイジーディストリビューター)倒産してて、廃盤でした、みたいな。中古屋でもあんまり見ないんだよな。探し方が足りないのかも。

  • 「Shinjyuku Photoshop/HAT」(「DSP HOLIDAY」daisy world/SYDW-12/1998) 



同上、であります(苦笑)。



『今年の夏はモア・ベター』。小森のおばちゃま→はらいそ→森高。このプロジェクト自体は明かに森高側のスタッフに細野さんのファンがいて、仕向けた感じですね。森高もまるで細野さんを知らなかったわけではないみたいだけど。アルバムでなんかパロってるという話を聞いたことがあります。アルバムは、スガシカオが曲書いたアルバムしか聴いたことないから分からないんだけど。この曲の感想じゃないな(苦笑)。


「ミラクルライト」は、シングルカットされたんだよね。カップリングの「ミラクル・ウーマン」が衝撃的だったなあ。このアルバムの宣伝の一貫で、森高と細野さんが「ミュージック・ステーション」に出たりして(笑)。あ、その前にローソンのCMで共演してるんだよね。忘れてはいけない(苦笑)。


細野さんがMステに出ると知って、学校から急いで家に帰ったら、ちょうど番組が終わるところで、細野さんがブラウン管に左半身だけ映っていた、という記憶がありますね(笑)。この『モア・ベター』では「東京ラッシュ」とか「風来坊」とかやっていて、結果的に細野さんのルーツバックというか、シナロケプロデュース〜ハリーとマック〜ティンパン結成〜小坂忠プロデュースという、そういう流れの端緒になった作品でもあるんだよな。そういう点を考えるとまだたった5年前の作品だけど、なんだか感慨深くもあります(笑)。


というわけで、なにやら意味不明の感想をうだうだ書き連ねてしまいました。途中から曲の感想かアルバムの感想か分からなくなってるし。しょうがないな(苦笑)。こんな感じだと時間さえあれば、細野さんの全曲レビューとかできそうです。絶対しないけどね(笑)。そういうことは老後の楽しみに取っておこう(苦笑)。


しかし音源として持っていない曲が31曲中、12曲(約4割!)もありました。まだまだです。っていうかこんな感じのホソノボックス続編が出たら、買ってしまうかも(笑)。