村上春樹『ノルウェイの森』下巻を、帰宅途中の電車の中で読みおえる。



「小説の世界は(物語は)救いがあって良いよなぁ」なんてぼんやり思いながら読んでいたのだが、
ラスト間際になって、かならずしもそれが救いを示しているわけではないことに気づく。


ノルウェイの森」は、十二のときに読んで以来、毎年欠かさず読み返している。
彼の作品を読むことは、いつもひとつの体験だ。
そう思える作家がいることは人生における小確幸(小さいけれど確かな幸せ)であると思う。
ピース、ピース。


聴いたもの