MARRON TALK

於 武蔵野某所、風街まろん


クリムゾン・キングの『ディシプリン』ツアーのLDを観ている。


まろん「もうちょっとするとエイドリアン・ブリュー出てくるよ」
ウツボ「……あ、出てきましたね」
まろん「うーん」
ウツボ「『エレファント・トーク』だ」
まろん「うん」
ウツボ「うわー、凄い、凄い、ミニマルですね。単調なアルペジオを…延々と」
まろん「フィリップ、凄いよねえ、ギター」
ウツボ「凄いですねえ。…やっぱこの頃はクリムゾンもニューウェーブの…」
まろん「そう、プログレバンドがニューウェーブをやったってことが凄いんだよ」
ウツボ「呪術的だなあ(ウィスキー、ストレートを舐めながら)」
まろん「トランスだよねー」
ウツボ「うーん。かっこいい。でも、ステージアクションがカッコ悪い(笑)」
まろん「そうだね」
ウツボエイドリアン・ブリュー動きのキレ、悪いし」
(中略)
まろん「いやあ、いいねえ」
ウツボ「いいですねえ」


マシューベストヒットTVを観ながら。


まろん「あ、ソニンだ」
ウツボソニン…なんか哀れですよね、『津軽海峡の女』だっけ?」
まろん「ああ、あんな格好させられて…(カメラが胸の谷間をシュート・イン)」
ウツボ「ひどいなあ(苦笑)。そもそも…アイツが…誰だっけ?」
まろん「ユウキ?」
ウツボ「そうそう後藤真希の弟、アイツがキャバクラ通いをしたが為に」
まろん「すごいよねえ。中学生でキャバクラってねえ」
ウツボ「どこにそんな金があるんですかねえ」
まろん「そうだねえ。富の不均衡だよ(笑)」
ウツボ「金ってあるところににはあるんですね。で、うーんと、えっと」
まろん「EE JUMP?」
ウツボ「そう、EE JUMPが解散して、アルバムは発売中止だっけ?」
まろん「不憫だよねえ」
ウツボ「泥水アイドルだって(苦笑)。凄いなあ、芸能界って」
まろん「そうだねえ。凄いねえ」


夜の町を歩きながら。


まろん「いやーやっぱ良かったねえ、あの時期のクリムゾンは」
ウツボ「よかったですねえ。フリップ、クールでしたね」
まろん「凄い目つきだったよね。間違えたら殺すぞ、みたいな(笑)」
ウツボ「うん(笑)。いかにもリーダーって感じでね」
まろんエイドリアン・ブリューはね、プログレ者には評判悪いのよ」
ウツボ「そうなんですか?ああいうちょっと朗らかな感じが?」
まろん「そう、『ディシプリン』、発表当時はね、凄く叩かれたのよ」
ウツボ「いや、でもあれ、人力テクノですよね、人間臭くて」
まろん「そう、今聴くと、凄いね。あの頃、あんなことやってたグループなくてね」
ウツボ「まさに、ワン・アンド・オンリー?」
まろん「そうだね。プログレってね、白人の鑑賞音楽なのよ、基本的に」
ウツボ「ああ、こう、脳内で、イっちゃう感じですよね」
まろん「そうね、だから人間臭さを嫌うのね、ファンクな感じをね」
ウツボ「でもあのクリムゾンはファンキーでしたよね」
まろん「そう、だからヨーロッパにはずっと、クラシックの伝統とかあってね」
ウツボ「ああ、荘厳で、厳粛、高踏的〜神秘的〜みたいな?」
まろん「うん。だからロックでそう言う要素ををとりいれるってのはさ……」
ウツボ「なるほど、ごく自然に行われたと…。そっか鑑賞音楽寄りのロックなんだ」
まろん「そう、プログレってね、70年くらいから80年くらいまでの10年間の音楽」
ウツボ「そうなんですか?その後は滅びちゃったと?」
まろん「うん、その10年でほとんど名盤と言われるものは出てるしね」
ウツボ「そうなんだ…。いやあ、まだまだ知らないことが沢山あるなあ」


結論
1. 音楽を聴きながら、ひたすら「凄い」「良い」と言っている
2. だいたい、いつもその繰り返し
3. それで救われる気持ち


総括 


音楽好きとはわりと幸福な人種であるように思える