金子修介監督「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総進撃」(2001年)



観る。クリスマスイブに何観てるんだ?って。いやまあそりゃそうですね。
でもいいの、おもしろかったから。新山千春が主人公です。強いてあげれば
防衛省とか防衛軍とかそういう設定のパラレルワールド感が面白かったり。
つっこみどころはそりゃもう沢山あるんですが、大きいお友達だけじゃなくて、
やはり怪獣映画たるもの、小さなお友達が、主たるお客様な映画なんだから
まあ、あんまり言うのも野暮というもの。防衛軍の宇崎竜童が潜水艇の中で
「港のヨーコ...」って歌い出さないかな〜と思い笑いそうになりながら観ました。
実に不埒ですね。でも、正直云って彼にはダウンタウンブギウギバンドの
イメージしかないからなあ。そういやちょい役で出ていた篠原ともえがなかなか
良い演技をしてました。あと、中盤に出てくる削岩マシーンがその後に出てくる
特殊ミサイルの技術転用なんだな〜って分かったり。ぼくは幼い頃、ヒーロー物や
怪獣物が怖くてまったくこの手のテレビ番組や映画を見れなかったのですが、
今、見ると全然怖くないですね〜(当たり前だ)。怪しい天本英世もよかったし
怪しい古代の文献も良かったし(モスラやギドラがヤマタノオロチ伝説の元に
なったなんてトンデモだけどさ)、ゴジラが「様様な戦争で無念にも太平洋に
散った人々の残留思念の総体」みたいな(まあオカルトだけどさ)設定に
なっていたのも悪くないんじゃない、って感じ。まあ、大上段に構えた虚構
とは云え、なんとかリアリティーを持たせようという苦肉の策のようにも
感じられますけど、その辺はさすが金子ゴジラですね(知ったかぶり)。劇中、
XXが破壊されるのもなかなかオツな感じで。彼のガメラでは渋谷が破壊されて、
その壊しっぷりもなかなか良かったです。とってつけたように感じられる批評性
(現代の日本人は過去の戦争を忘れている→だからゴジラ復活みたいな)が
まあ、気にならないかどうかって問題もありますが、まあいいよねどうでも。


なんとなく観ていた「Mの黙示録」(全国朝日放送)で、松浦亜弥Baby Boo
「White Christmas」を聴いたらなんとなく眠たくなったので、布団に入り、ぐっすり眠りました。