アントニオ・カルロス・ジョビン&エリス・レジーナ / ELIS & TOM



ロサンゼルスで、'74年に録音されたアルバム。曲は全てジョビンによるもので悪くないのですが、
ぼくは、エリスの感情を出して歌うスタイルがあまり好きではないです。彼女のボーカルスタイルは、
クルーナーからやはり影響を受けているようだけれど、わりと元気で、つまらない。もっと訥々と
抑え目のトーンで歌ってくれたらいいのに。決して彼女は悪いシンガーではないと思うのですが、
ぼくはどうも虫が好かないということで、なんとも評価に困ります。まあ、しょうがないかな。曲に
よってはストリングスが濃厚にサウダーヂで、歌謡風味。これもちょっとベタだなあ。いやあ、良く
出来てるとは思うんだけど、どうも気に入らないアルバムです。気分次第で評価が変わりそう…。