イエス / 海洋地形学の物語



ジョン・アンダーソンによるライナーを読むと、彼が'73年だか東京でのライブの後、
ホテルの部屋でパラハンサ・ヨガナダ(誰だ?)というひとの宗教書を読んでいたら、
「おぬしのずのうがひらめいちゃる!」と思わず啓示を受け、8ヶ月後にドロップした
アルバムだそうです。'74年作品、7枚目。ずいぶんジャムって作ったらしい(要約)。


コーラスワークがソフトロック並に美しく、スティーブ・ハウせんせいのギターは、
頭がどうかしてしまったかのようにおかしな曲線を描きます。ヘンな音だよなあ。1曲が
約20分あり、しかも4楽章構成。音楽による実験の楽しさが伝わってくるアルバムです。
とくに第3楽章。いいなあ。もう、なんていうかにこにこしちゃう音(ね)。第4楽章では
『危機』で聴き覚えのあるフレーズが奏でられます。思わず笑ってしまいます音(ね)。