村田久夫・小島智篇『日本のポピュラー史を語る』読了
12年前のインタビュー本なのだけど、おもしろかったのは、ポップスの裏方のひとびとにスポット
ライトをあてているところ。草野昌一、渡辺美佐、湯川れい子、飯田久彦、亀渕昭信。
有名なひとばかりなんだろうけど、ミュージシャン以外の話が聞けるのもなかなかいいです。
それから遠藤賢司、五輪真弓、岡林信康、浅川マキなんかのインタビューも良かった。
けど、一番心に残ったのは、頭脳警察のパンタが所沢出身だったり、カルメン・マキが
けっこうイデオロギーのひとだったりとか、矢野顕子が渡米前でまだイケイケだったりとか、
そういうくだらないところ。しかし、昔は「つまんなければ、空き缶が飛んでき」(p.128)たんですね、
ロックの世界って、アングラだったんだなー。