ビートルズ / The Beatles



ディスク1は、なんとなく気だるいロックアルバム、ディスク2はわりとストレートアヘッドな
ロックアルバムという印象を受けた。選曲は誰がやったのだろう。ジョージ・マーティンか?
この頃のビートルズは仲が悪かったらしいけど、どうやって曲順を決めたのか気になる。


それにしても…なんというか、どの曲とってもポップでロックなことこの上なく、けちの
つけようがない(笑)。しっかしジョン・レノンは、圧倒的にロックンローラーだな。
声を聴いてるとつくづくそう思う。シリアス過ぎる。そして、存在感があり過ぎてぼくはどうも
好きではない。素晴らしいとは思うけど。聴いていると楽曲の全てが、ジョンの声に集束していく
ような感じさえ受ける。「Happiness Is A Warm Gun」はどこかエロくて、不穏な感じで悪くない。


ジョージの「While My Guitar Gently Weeps」はイイ。エリック・クラプトンのギターが良いし、
ジョージの何とも言えない落ち着いた感じの声もいい。曲の構成も悲壮な表情をしたギターの
あとに、どこか明るいコード感でボーカルが入って、人前で号泣しないで、どこかにこっそり
隠れて泣いていそうな雰囲気がいい。かなり好きだ。「Savoy Truffle」もかなり好きだ。ブラス!


そして、なんといってもやっぱりポールかな。好きな曲をあげてみると「Back In The U.S.S.R」
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Martha My Dear」「I Will」「Birthday」そして、「Mother Natures's Son」
「Helter Skelter」。曲想の幅広さと打楽器の使い方がとても優れているように感じる。明るくて
「泣くのはいやだ、笑っちゃお」なボーカルも実に魅力的だ。


エンディングの「Revolution 9」、「Good Night」という締め方はオリジナル発表時はどんな感じで
受けとめられたのだろうか。「Revolution 9」のレクイエムっぽい雰囲気から、暖かなサウンド
「Good Night」へ連なっていく感覚は今聴いても、刺激的だ。