関川夏央 / 司馬遼太郎の「かたち」(文藝春秋)



小生の父が紀行文が好きで司馬遼太郎を40代後半位から集め始めたのだけれども、
小生はといえば、せいぜい「竜馬がゆく」を最後まで読了できなかったくらいである(高校のときに読んだ。けれども退屈だった)。
まあ、司馬遼太郎ちゅうひとの、手紙。編集者へ原稿と同封して送られた手紙を通じて、関川が司馬遼太郎を読み解いていく、というそんな一冊でとてもおもしろい。
結果的に真摯で才ある人間ってのはいつでも政治的にあらざるを得ない、みたいな感じもありんすござんすごわすぐわし。