坪内祐三 / 靖国(新潮文庫)



靖国神社は政治的問題の側面でしか語られることがないように思える昨今であるけれども、
「神社」の本来性に着目してもうれつな資料と共に「靖国」(安国と同意)を洗い出す入魂の一冊。
すまふがせいぜい日露戦争の後に「国技」になったことを代表として
日本の近代がいろんな国家的ストーリーを必要とした、ということが分かるよい本です。