小谷野敦 / 夏目漱石を江戸から読む(中公新書)



実に骨が折れたのだが、読み応えのある一冊であり、とくに、第6章の「こころ」への考察が興味深かった。
文学における男色もプラトニック・ラブも洋の東西を問わず同根で、女性嫌悪に依拠する傾向である、というのは「ホントかな」と
思わせながらもなかなかオモティロかった。しかし、読み終えるのがしんどかった。2週間以上かかった。
江戸時代にあまり興味が無いせいだからだろうか…。