司馬遼太郎 / ロシアについて (文春文庫)



焦点は日本から捉えた近代ロシアであり、シベリアや、ロシアとしてはおそらくその東端についての記述が多い。
日本と地理的に近い部分に的を絞った一冊で、近代ロシアの全景を臨むというわけにはいかない。
モンゴルに造詣の深い氏ならではのロシアと遊牧民族の関係も読める。
文章が平易で読みやすく、読んでいて気持ちよいなあ、と感じさせられた。