だんだんバカになっていくのです
本ばかり読んでいると、だんだんバカになっていくのです。というのも、やはり書物というのは、現実を忘れさせてくれるのですね。現実のいろいろを読んでいる間一度も思い起こさせないというような本にはめったにめぐり合いませんが、たまにそういった本に出会えれば本読み冥利に尽きるというものです。
小生が本を読むのは、ひとえに、己を外界から遮断し、言葉の海ですやすやと泳ぐのが目的といってイイのです。そこには文学の効用も教養主義もないのです。読む喜びだけがあるのです!
わ た し は 1 9 8 5 年 以 来 活 字 中 毒 者 で す
性懲りもなく今年も口当たりの良い本ばかり読んでいるらしい。
はてな日記を利用して、ためしに4月分までまとめてみた(マンガ除く)。合計73冊。
1月から4月までで120日として考えると、だいたい2日で一冊読む計算になるようだ。一日約0.6冊。
1月:11冊。
ボリュームから言えば、坪内の大著が印象に残っている。バイトの昼休みに少しずつ読んだ。
立花隆 / 日本共産党の研究(2、講談社文庫)
高橋源一郎 / ゴヂラ(新潮社)
高橋源一郎 / 君が代は千代に八千代に(文藝春秋社)
正高信男 / ケータイを持ったサル(中公新書)
内田樹 / 子どもは判ってくれない(洋泉社)
後藤繁雄篇 / 独特老人(筑摩書房)
小谷野敦 / 夏目漱石を江戸から読む(中公新書)
坪内祐三 / 慶応三年生まれ七人の旋毛曲り(マガジンハウス)
石丸元章 / アフター・スピード(飛鳥新社)
綿矢りさ / インストール(文学2002収録版/弐段組・講談社)
松村喜雄 / 乱歩おじさん(晶文社)
2月:9冊。
小熊の大著はさすがに時間を要した。マイブームはこの時期相変わらず乱歩である。
小熊英二 / 民主と愛国(新曜社)
綿谷りさ / 蹴りたい背中(河出書房新社)
高橋源一郎 / もっとも危険な読書(朝日新聞社)
長谷部史親 / 私の江戸川乱歩体験(廣済堂出版)
山田詠美 / 対談集 メン・アット・ワーク(幻冬舎)
養老孟司、宮崎駿 / 対談集 虫眼とアニ眼 (徳間書店)
江戸川乱歩 / 蜘蛛男(創元推理文庫)
マイケル・ムーア / アホでマヌケなアメリカ白人(邦訳、柏書房)
松山巌 / 乱歩と東京(ちくま学芸文庫)
3月:25冊。
小熊は一度リタイアしていたが、なんとか読了。司馬遼太郎の巧さには改めて感じ入った。
高橋源一郎 / 人に言えない習慣、罪深い愉しみ(朝日文庫)
江戸川乱歩 / 魔術師(創元推理文庫)
坪内祐三 / 新書百冊(新潮新書)
斉藤美奈子 / 文壇アイドル論(岩波書店)
夏目房之介 / 漱石の孫(実業之日本社)
と学会篇 / と学会年鑑2001(太田出版)
片岡義男 / 音楽を聴く(東京書籍)
山口猛 / 上海シネマと銀座カライライス物語(集英社)
小熊英二 / 単一民族神話の起源(新曜社)
保坂和志 / <私>という演算 (新書館)
橋本治 / これで古典がよくわかる (ちくま文庫)
米沢嘉博 / 藤子不二雄論(河出書房新社)
夢枕獏 / 聖楽堂酔夢譚 (本の雑誌社)
矢作俊彦 / ららら科學の子(文藝春秋社)
司馬遼太郎 / ロシアについて (文春文庫)
4月:28冊。
規則的な生活により、読書が必要不可欠になっていることを感じさせる。
椎名誠ほか / 超能力株式会社の未来 (本の雑誌社)
藤井康栄 / 松本清張の残像 (文春新書)
鶴見俊輔、小熊英二、上野千鶴子 / 戦争が遺したもの (新曜社)
椎名誠 / むはのむは固め(本の雑誌社)
マイケル・ムーア / おい、ブッシュ、世界を返せ! (角川書店)
筒井康隆 / 本の森の狩人 (岩波新書)
高橋源一郎 / 私生活(集英社)
小川和佑 / 東京学 (新潮文庫)
椎名誠 / 日焼け読書の旅かばん (本の雑誌社)
阿部和重 / インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)
塚原史 / ダダ・シュルレアリスムの時代 (ちくま学芸文庫)
立花隆 / 日本共産党の研究(1、講談社文庫)
立花隆 / 日本共産党の研究(3、講談社文庫)
奥泉光 / 石の来歴 (文春文庫)
横田順弥 / 雑本展覧会 (日本経済新聞社)
坪内祐三 / 文学を探せ (文藝春秋社)
坪内祐三 / シブい本 (文藝春秋社)
養老孟司+甲野義紀 / 自分の頭と身体で考える (PHP文庫)
ああ、本の名前を見ただけでいろんなことを思い出してしまう…。
み な さ ん は 本 を 読 み ま す か ?
最近の読了本。