小津安二郎監督 / お早よう



ミニマリズムによる生活描写が徹底している。映画を観れば主題は自ずと明らかになるだろう。
子供への愛ある眼差しが微笑ましい。平屋の文化住宅パステル調の天然色が個人的にはうれしく、
また自称「ルンペン」な翻訳青年とうつくしい職業婦人が駅頭で挨拶を交わすシーンにはなんとも心温まる。