ビギナーズ・ラック:My Little Airport
やさしい英語なので訳してみた。ニッチな情報かもしれないけれど、まあきっと気になる人もいるだろうから。
人気ポップチャートのトップ10にすでに1曲を持っていることは、マイ・リトル・エアポート、このデュオにとってはたいしたことだ。
シンプルに(ファミリーネームの頭文字をとって)Pとして知られることを好んでいる23歳の音楽家、ラム・パン(Lam Pang)と
ニコル・オー・キン・イン(Nicole Au King-ying)は、彼らのデビューアルバム
『The OK Thing To Do On Sunday Afternoon Is To Toddle In The Zoo(大意:日曜の午後に動物園を散歩するのはすてきなこと)』をリリースしたばかりである。
レコードの表題曲は香港コマーシャル・ラジオ放送のアルティメイトソングチャートでベスト10入りを果たし、そのことに彼らは誰よりも驚いた。
P「ほんとにびっくりしたよ。ドキドキした。発売第1週で17位を獲得したからね。新人シンガーのいくらかよりは一歩ぬきんでたかな」
しかし彼らの名前を全世界のポップスファンに知らしめることは、彼らが学業を投げ出すことを意味しない。
「ぜったい辞められないよ」Pはいう。「香港の音楽業界はインディーバンドに冷たいんだ。もしインディーで2000枚売れたら上出来さ。
でも2ヶ月ちょっと経ったら生活できなくなるよ。業界で、自分のバンド以外に他の仕事もするということが
フルタイムのミュージシャンでやっていける唯一の条件だろうね。」
実際Pとニコルは来年大学を卒業したら雑誌に関する仕事をしたいと思っている。
彼らは香港樹仁學院のジャーナリズム&コミュニケーション学部の同級生であり、そこで出会って3年になる。
Pはすでにいくつかのバンドのメンバーになったことがあり、友人たちに曲を書きたいと思っていた。
ニコルはそのアイデアを興味深く感じ、彼のアイデアに乗ることにした。ふたりは音楽に対する似たような嗜好を持ち
Mojave3やSlowdiveそして地元広東の粉紅Aのようなバンドにあこがれていた。
ファーストアルバムを完成させるのに3年かかった。
Pはソングライティングのほとんどを担当し、二コルは歌手であるが、収録曲のうち1曲に携わった。
曲のメロディーやアレンジは気分を明るくさせる感じだが、Pによれば収録曲はきわめて悲しいものであるという。
P「このアルバムは人が成長していくことについてのものなんだ」
「歌詞の中にはとてもメランコリックなものもある。だけど、それで終わらせたくなかったって言うか。
曲はどれもかなり短いよ。青春のもつ、輝くけれども、とても短い時間を表現したかったんだ」
収録曲の中のひとつ、「フェイ・ウォン、あなたの眉毛について」はPのみた夢のひとつによって出来上がった。
ニコルによればPはかつてフェイ・ウォンの強烈なファンだったという。
P「アイドルにあこがれることはひとが成長するプロセスのひとつとしてあるよね」
「ぼくらは、青春ってのは砂糖にくるまれた思い出みたいなものなんだ、っていいたいだけなんだよ」
来週土曜マイ・リトル・エアポートは発売記念にライブをすることが決まっている。
Pによればアルバムで聴ける彼らの音楽とはまったく異なった演奏になるということだ。
N「いくつかのバンドと一緒にやるんだけど、すごくパンクなバンドもいて。
だけどわたしたちはステージ上にあるインスタレーションみたいな感じでやりたいと思ってる」
(以下省略:8月21日に広東市内でライブが行なわれる旨の予告)
原文:Beginner's Luck
著者:Vivienne Chow
出典:August 15, 2004 / South China Morning Post