ハンス・フェレスタッド監督 / MOOG



渋谷シネマソサエティ(http://www.cinema-voice.com/place/scs.html)でレイトショー(21:20〜)で公開中の『MOOG』を観てきた。上映前に、小柳帝大野由美子嶺川貴子によるトークが三十分弱あった。音楽家としてはモーグは人間が完全にコントロールできない楽器であるところが最大の魅力、というような話。


映画本編は実に面白く、音楽のみならず芸術全般に興味のあるひとには楽しく、また考えさせられる内容だと思う。リック・ウェイクマンモーグを誉めたたえるシーンがあるのだが、そこがなかなかの見所だ。またモーグが「わたしは演奏を目的とする楽器を作っている。むろん録音された音楽にはその価値がある。しかし、ライブ演奏こそがもっとも重要なのだ。つまり、シンセサイザー演奏家が交感すること、そのサウンドを通じて、演奏家と聴衆が交感し、ひとつのコミュニティを形成することだね。双方向性というのは今ホットなトピックだけど、人間と楽器は交感しあうことができる、というのが私の考えだ」と言っていたのが強く印象に残った。


☆☆☆


最近聴いた/聴きなおした音源を以下にご紹介。