Saturday Evening Post@三軒茶屋グレープフルーツムーン



 斎藤紘良率いるサタデー・イブニング・ポストは、二番手の出演。エレキマンドリン、チェロとピアニカ兼ボーカル、エレキギター、ドラムスの編成で、うさぎ、ねこ、ライオンたち三匹の物語(紙芝居の朗読)を挟んで進む構成が面白かった。彼らは最近、あんまり他に無い音楽をやってますが、今回はアンサンブルというか、音楽のダイナミズムがうまく表現されていました。
 エレキギターをあれだけリード楽器として使わせないで、アンビエンスの構築を意識させるところに、凄みを感じなくもないなぁ。楽器というのは、演奏力を習得するのが大変ですから、技術があれば、弾きたくなってしまうもの。それをあくまでもコンセプト先行で、エレキマンドリンがたくさんソロを取るのが面白いのです。しかし、紙芝居まで自分たちの手作りらしい。彼らの創作や表現への動機には恐れ入ります。


今回のサタデーの構成メンバー

  • 齋藤紘良(チェロ、ピアニカ、ボーカル、朗読)
  • 石井宣治(エレクトリック・マンドリン、朗読)
  • 安藤大(エレクトリック・ギター、朗読)
  • 森元智子(ドラムス)