デートコースペンタゴンロイヤルガーデン@渋谷O-EAST



 デートコースのライブは約7ヶ月ぶり。モロッコ帰りの菊地さんはどんな塩梅だろうと思っていたら、疲労しているけどヘルシーな雰囲気。コーランとバード(チャーリー・パーカーは死ぬ前にイスラムに改宗していたという逸話有)を演奏のところどころにCDJで混ぜながら、モロッコ帰りをアピールされてました。もっとモロッコ話を聞きたかったなあ。


 7時半に会場へ到着。改装されたと聞いていたので、予想はしていたけれど、フロア全面禁煙。階段の踊り場で、むなしく一服。リキッドルームも全面禁煙になったし、これからはどんどん日本でも若者の間で違法麻薬が広まるんじゃないだろうか、とぼんやり思う。あとちかぢかアルコールの禁止、これ来るね!そして、憲法改正全体主義化→戦争ですよね!絶対ね。精神を病む若者はどんどん増えていくに違いない。あ、少子化傾向らしいから、数は減っていくのでしょうけど。


 あんまり気分が乗らなかったので、「構造3」の途中で会場の異様な湿度を抜け出して、一服。その後、Stayin' Alive〜Fame〜Hey,Joeで踊る。「Fame」のストレイト・アヘッドなファンキーは踊りやすくてよかった。こういうシンプルで深い、太いビートを欲していたんだな、と踊りながら気づいたり。トロンボーン、トランペット、エレキベースが全体的にすばらしかった。
 良かったソロは、Stayin' Aliveにおけるゴセッキー。むかしはおっかなびっくりなフレーズに緊張感が伝わってくるソロでしたが、いやもう堂々としたもので、色気さえ感じられました。良かったソリは大儀見さんと吉見さん。いやもうマジカルなビートで。いつもよりも、バンド全体のアンサンブルが練れている印象を受けましたが、ハコの音響が良かったのでしょう。あんまり聴こえなかったのだけれど、ジェイスンの痙攣するようなギターソロはかっこよかったな。


 坪口さんは、手数が多くてプログレみたい。あまりに流麗なフレージングの連続にプレイヤーの興奮を感じていたのですが、前回同様、頭でキーボードを弾いているなと思ったら、なんとショルダーキーボードを抱えて飛び出してくるとは!思わず苦笑。真剣な歓声にファン層の移り変わりを感じなくも無い。ていうかみんな、Circle Line〜Hardcore Peaceやmirror ballsで嬉々として踊ってるものなあ。オーラス、mirror ballsってのはもう、さすがに飽きました。
 2001年の正月に吉祥寺で観て以来、5年間通い続けてますが、その間にオリジナルアルバム2枚しか出ていないのが、このバンド。ライブアルバムももちろんですが、来年あたりに一枚、新譜を期待したいところです。