坂田明、ジム・オルーク、YOSHIMI@新宿ピットイン



 坂田明が、凄かった。活力に満ちた即興の連続。アルト・サックスをソプラノ・クラリネット、バス・クラリネットに持ち替えつつ、とても力強い演奏を披露。精気を充填された。
 YOSHIMIのパフォーマンスは初めて観たのだけれど、エキセントリックかつキュート。自分の声をエフェクターを通して変調したり、アナログシンセやピアノを心赴くままに奏で、太鼓をドコドコ。
 そのふたりのうしろで、ジムはとても心地よい音フェチなギターを披露。「披露」という表現は的確ではなく、サウンドスケープの土台を築くような控え目かつ、インテリジェントな演奏。音楽の自由さやエネルギーを感じられる、すてきなセッションだった。