菊地成孔×茂木健一郎 公開対談@アップルストア銀座



立ち見満員で動きもとれないほどの盛況。茂木さん、やっぱりちょっと太ってて、早口だった。茂木さんの無邪気な振舞いに比べると、菊地さんは照れ屋だなあ。しかも、ちょっと気圧されてたな。
時間の話がおもしろかったな。クロノス時間とカイロス時間と、もうひとつ何かあった。あと、茂木さんと菊地さんのクリエイトすることへの動機の話がけっこう肝だった。これは思い出して書きたい。






クリエイトすることへの動機の話にかんして思い出したこと↓

茂木:仕事をしている自分とコンサートを楽しんでいる自分の分裂を感じ、クオリアという質感の概念で分裂している自分を統合できるのではないかと感じて救われた。

菊地:鬱状態になると、主観時間に自分が追いやられて、息が詰まりどうしようもなくなる。現代人の生活を支配するクロノスの時間軸や、主観的=カイロス的な時間軸から逸脱することで、時間の「早い」や「遅い」という考え方はなくなる。その具体例がポリリズムである。
 ポリリズムは「時間」の持つ可塑性を拡大する可能性があり、現代のポップミュージックにも十分取り込まれている要素だが、多くのリスナーに「咀嚼」されていないので、それを「咀嚼」する機会を自分の音楽作品を通じてクリエイトしている(というところまでは言ってなかったような気がするけど...まあ、そんな感じじゃなかったろうか)