正月特別公演@なごやわらいよせ 大須演芸場



いい湯加減の漫談や落語を3時間あまり楽しむ。友人イチオシの「ひと:みちゃん」が素晴らしかった。友人の形容によれば「岸野さんのヒゲの未亡人と秘密博士を足して二で割った感じ」ということで私は実に得心できたのだが、この形容に理解を示す人はいかほどか。「艶歌シャンソニエ」と名乗る彼は深いロマンチシズムとナイーブさを絶妙な「色物感」(つまり、笑い)にくるんでおり、名古屋に埋もれるには惜しい芸人だと強く思った次第。彼の人生に対する屈折や悲哀や包みくらます感じは、おそらく東京でわりと受ける感じじゃないだろうか。他には東京から来たという「めおと楽団 ジギジギ」も素晴らしかった。