映画美学校/音楽美学講座/クリティック&ヒストリーコース/第14回講義@京橋・映画美学校
本日のテーマ:1980年代のポップス
- ♪The Buggles / Video Killed The Radio Star (PV, YouTube)
- MTV(1981年8月開局)で一番最初に流れたPV
- カレッジミュージックチャートの隆盛
- 日本のテレビ局は独占されている(開局するのに20億円必要の上、総務省の認可が要る)
- 渋谷は市街戦に最適な街
- ♪Madonna / Like A Virgin (PV, YouTube)
- ライオンが出てきてびっくり(岸野談)
- ミュージシャンのタレント性が必要とされるようになった
- 映画でもショートフィルムでもない販促に特化された作品
- マドンナの「とりあえず売れよう」という強い意志
- 音楽産業の成熟に伴う「曲を聞かせる」「歌を聞かせる」から「どうやって売るか」への移行
- 元10cc/ケビン・ゴドレーとロル・クリームがPVのディレクターとして活躍する
- ♪Godley and Creme / Cry (PV, YouTube)
- 目を起点にしたモーフィングの傑作
- 1つのアイデアを3分半でアーティスティックに叙述する
- cf. Micheal Jackson / Thriller (映画畑のジョン・ランディス監督)
- お金があったら、テレビにかける
- 5〜6年前は、お金があれば30万円くらいでテレビ東京の早朝にPVを流せた
- 音楽番組のバラエティ化が進行・トーク中心
- 文化がいかにソートされてきたか
- 舞台裏の可視化(楽屋落ち的なもの?)
- 岸野発言より
- PVはビデオ(β)に録りためていた
- 見続けさせる=継続
- 曲を買わせる/音楽を売る為の広告
- テレビメディアに余裕があった
- 70年代はフィルムコンサート、80年代はMTV
- テレビと音楽の関係(テレビが一家に一台から、一人に一台へ)
- 米国はレーガン政権の時代:大衆の見る目が落ちた
- アイドル性=相対的な人物評価が人を測る基準になっていく
- テレビは作品を見るものではなかったが、パーソナルなメディアに変化していく
- 世代別マーケティング(一家に一台より、一人に一台のほうが儲かる)
- MTV...販促の為の作品としてのPVを人口に膾炙させた
- ファミリーコンピュータ...テレビモニタの使い方を変えた
- テレビ...ビデオ端子を標準装備する(ビデオはアナログコピー=必ず劣化する)
- CD...過去の音楽作品のアーカイブ化を推し進めた(ソフトが少なかった為)
- MIDI...別項参照
- レンタルレコード屋(ex. 友&愛)
- メジャーレーベルとインディーズ(rf. wikipedia:レコード会社:メジャーとインディーズの項)
- 1980年代に日本の音楽「業界」が成立
- メジャーレーベル=悪という考え方があった
- 対地域、対家族より、対個人に商売すればパイが増えより儲かる(マーケティングの発想)
- かつてレコードは時計屋や雑貨屋で売られていた(ゼンマイ式蓄音機は時計職人が修理できた)
- この1世紀ほどで、音楽は地域との結びつきを失った(音楽を地域で聞かない)
- 「個人」〜「世界」とのつながりが強まり、「地域」が除かれていく
- MIDI POP
- ♪ Bananarama / Venus
- ♪ George Michael / Careless Whisper
- ♪ Van Halen / Jump
- ♪ a-ha / Take On Me
- MIDI(Musical Instrument Digital Interface)の誕生と普及
- CV/Gate...8音シーケンサ。70年代に使用された規格。代表例:Kraftwerk
- MIDI...内外6社の楽器メーカが定めた電子楽器のデータ転送用規格。ROLAND MC-8など。
- KYLYN〜YMO(演奏力の有る演奏家による演奏力の否定)
- ニューウェーブへの呼び水となる(演奏力の否定+アイデア勝負)
- 80年代後半〜90年代初頭