映画美学校/音楽美学講座/クリティック&ヒストリーコース/第15回講義@京橋・映画美学校



講師:大谷能生(文筆家、音楽家
本日のテーマ:1990年代(1985〜1995年)

  • 1985-1995 昭和60年代
    • 1988 シングルCDの発売(それまではアナログ7インチシングル)
    • 1990 CDリリース増加
    • 謡曲の時代
    • デジタル化の完成(ハード、ソフト共に)やがて→PC→モバイル化
    • メディアの対個人化-自分ひとりでなんでも消費できる
      • CD+CD player+headphone
  • 背景
    • 1985 プラザ合意により、為替レート:円高ドル安に(1$=\270)
    • 映画(ビデオ)、洋盤(音楽)の入手が容易になる
    • 1989 物品税の廃止と消費税の導入
  • 雰囲気
    • バイヤー(目利き)の買い付け
    • セレクトショップ的な商売
    • サントラブーム(90年代初頭)
    • 好きなものに囲まれて生きるのがポジティブである
  • サウンドトラック『Sesso Matto』(アルモンド・トロバヨーリ)より
    • フリッパーズ・ギター「Groove Tube」の元ネタ
    • イタリアのジャズファンク+女性のあえぎ声
    • 積極的な価値創造
    • 午後のカフェの音楽/ファッションとしての音楽/アクセサリとしての音楽
    • 音楽=not 生き様/not 切実
    • 橋本徹の「サバービア」が大成功(飢餓感を煽る選曲のコンピ盤で儲ける)
  • 選曲のセンスが商品価値を持つようになる...背景としてのDJ文化
  • 大型輸入レコード店の出現と隆盛
    • タワーレコード...セントラルバイイング制を導入せず、各店舗担当者に仕入れを任せる
    • HMV...POPの撤去で凋落。セントラルバイイング制。
    • WAVE...西武/セゾングループ。土地成金の文化投資。六本木店が特に知られる。閉店後も、人材が他社に流れて大きな影響を与える。
  • その他著名な施設
    • スタジオ200
    • ART VIVAN
    • CINE VIVAN
    • シードホール(渋谷)



(つづく)