サタデーイブニングポスト@下北沢ベースメントバー



久しぶりに彼らの演奏を観た。長い欧州旅行から帰ったバンドリーダーの原点回帰感溢れる演奏だった。現在のサタデーは結成から6年が経過して、リーダー以外のメンバーが全員入れ替っている。バンド編成は、ベースギター(マンドリン、ギター持ち替え)エレキチェロ(ギター持ち替え、ボーカル)、フルート、ペダルスチール、大正琴(のこぎりヴァイオリン、ピアニカ、打楽器持ち替え)、ドラムス。奏でられる音楽はなんとも形容が難しいが、細野晴臣経由でヴァン・ダイク・パークスをリスペクトして止まない若者の音楽………。いや何かに喩えるのが空しくなる。なぜならとても自由な音楽だから。しかし、彼らの音楽が自由であると素朴に言い放つのが難しい今日この頃である。自由を定義しなければ話は始まらないが、誰も素晴らしい音楽に自由の定義を求めるだろうか。わたしは疑問だ。むろん、良いか悪いかと問われたら良いし、好きか嫌いかと問われたら好きなのだけれど、それを誰かに伝えるのは難しい。まだまだ文章修行が必要である。