李闘士男監督 / デトロイト・メタル・シティ



前半がよかった。笑いすぎて涙が出た。後半が退屈になってしまって映画のメディアとしての難しさを考えた。しかしケータイの着メロがフリッパーズ・ギターってのはなんか凄い。というか、そこからこの映画の時代設定の甘さに気付いたんだが。マンガだとたぶんあんまり考えないんだな。これはメディアの違いゆえかと。


あと音楽がデスメタルじゃなくてハードロックだったので、そこは嘘だねえ。勢いで押し切っていて全然オーケイだけど。本気のデスメタルファンはきっとこの作品を観ないだろうが、わたしがもしデスメタルファンだったら怒心頭していたかも。


あとプロットにケチをつけるなら主人公が音楽の素晴らしさを再認識するところをお母さんに頼ってしまっていて、力技感があったな。あんなに物分かりのいいお母さんじたいがファンタジーなんだけど。