面白かった。獅子文六、石坂洋次郎、石川達三といった今は読まれないかつての人気作家たちの単行本がたくさん並んでいるのも、古い児童書が並んでいるのも珍しくて楽しかった。わたしは古本屋好きというよりは図書館好き(ヘビーユーザー)である。古い本に興味はあるが、収集するほどではないし、中身が読めればいい。所有すると愛着が沸いて手放しにくくなるし、二回三回と繰り返し読む本は極めて少ないから借りて読めればいいと考えている。だから面白いと思っても、欲しいとは思わないのだ。今回の展示は宮本三郎の遺した蔵書5000冊からピックアップされたものがテーマ別に並べられていたので見やすかった。