ウツボの動画日記20090622:ヱヴァンゲリヲン破公開前に思うこと








ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破公開を前にしてよしなしごとを思いつくままに話しております。


  • 追記(2009/6/24)





ご注意ください


あなたが投稿したマテリアルに対して、次のような著作権に関する申し立てが提出されました:


株式会社カラー から ウツボの動画日記20090622:ヱヴァンゲリヲン破公開前に思うこと について - utubokkuru
動画 ID: dEPw1vObS_M


注: 侵害行為を繰り返していると判断されたアカウントは削除されます。必要な権利を所有していない動画を削除してください。また、他人の著作権を侵害する動画をアップロードしないでください。


この意味がわからない場合は、YouTube著作権に関するご参考をご覧になることを強くお勧めします。


このコンテンツの投稿に必要な権利または許可を得ているとお考えの場合は、異議申し立て通知を提出することもできます。虚偽の申し立てまたは不誠実な申し立てを行った場合、深刻な法律上の問題を引き起こす可能性があります。コンテンツに著作権上の問題がないことをよく確認してから、異議申し立て通知を送信してください。詳しくは、YouTube のヘルプセンターをご覧ください。


このメッセージのコピーは、アカウントに対する警告ページでもご確認いただけます。


http://www.youtube.com/account_warnings?next=/t/howto_copyright





というわけで先日の動画が日記が著作権侵害していると警告を受けました。ちょうど良い機会なので著作権侵害について勉強してみようと思います。YouTube本体ではすでに該当のURL(http://www.youtube.com/watch?v=dEPw1vObS_M)が参照できなくなっています(「この動画は、株式会社カラー さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました」と表示)。


  • さらに追記(2009/6/24)




当該記事のエンベッドされたもの(flash)も閲覧できなくなりました。


  • さらに追記:ネタバレと著作権について(2009/6/24)




動画でわたしが話した内容について今一度考えると、ヱヴァ序(リメイク版第1弾)終盤部で、とある重要人物が作品に登場することを話してしまっています。これはまずかった。いわゆるネタバレです。しかも新作公開直前にうp。そりゃYouTubeは有名ですから、カラーの法務部門もぴりぴりしてキーワード検索してるんでしょうね。にしても『1Q84』といいヱヴァ新作といい、ものすごい緘口令の敷き方です。ストーリーが全然漏れてこないというのは新しいですね。消費者に飢餓感を与えて、爆発的にヒットさせる手法。これも村上春樹ヱヴァンゲリヲンという有名性があればこそ可能な、情報をコントロールするやり方だと思います。ヱヴァの場合は、完成版が今朝あたりようやく完成して、27日封切り分のフィルムがいまごろ徹夜作業で製作されているのかも、と妄想さえできるんですが、『1Q84』の発売前までの情報の漏れなさはほんとに凄かった。たぶん出版前に実際に本を読んだひとの数がかなり制限されていたんでしょうね。そのあと電車の吊り広告なんか出ちゃって落差が凄いな、と思いましたけど。ええと、脱線しました。


著作権に絡む話がなかなか出てこなかったので、自分で書こうかと思っていたときにK-Philさんが話を振ってくださいました。なので、私もこちらの観点から「ネタバレは可能な限り控えた方がよい」という意見に賛成したいと思います。
著作権侵害という罪は、親告罪にあたります。何を持って「著作権が侵害された」と思うのかは、rossoさんのおっしゃるとおり結局のところ著作権者本人にしかわからないのです。なれば、「疑わしきは、やらないほうが無難」だと考えます。推理小説の犯人やトリックなどは、「作品の肝」と呼んでもいい部分で、言うなれば最も作者の腕の見せ所となるべき部分でしょう。ここを知られることによって本の売り上げが伸びなくなり、著作権者に損害を与えたとなれば、「著作権侵害」が成立する可能性は高いと言えましょう。映画などでは「結末は他の人に教えないでください」と公式に宣伝していた作品もありますし(『シックス・センス』とか)。基本的には「著作権者が嫌だと思うだろうな」と思うことはしないほうがよいと考えます(名誉毀損も同様ですね)。



http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E4%BA%95%E6%88%B8%E7%AB%AF/subj/%E6%8E%A8%E7%90%86%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%AC
なるほど、カラー(権利者)が「こいつの発言のせいで、重要なネタバレが生じている。これではDVDの売り上げが落ちる」と判断したら、もうそれは「罪」なんですね。『1Q84』雑感動画ではそういったあたりに気をつけてネタバレせぬよう物語の構造についてうまく話したんで問題なかったのかな(登場人物の名前にすら触れていません)。あるいはそこは映像製作会社のカラーと出版社の新潮社のスタンスや意識の違いの問題なのかもしれませんが。いずれにしても

基本的には「著作権者が嫌だと思うだろうな」と思うことはしないほうがよいと考えます(名誉毀損も同様ですね)。
というのは今後気をつけようと思います。作品の内容そのものには触れずに批評していくのはそれなりにやりがいがあるような気もするし。